EXILE松本利夫、老けメイクで60代を熱演「鏡を見てショック」
EXILEのパフォーマーとして知られる松本利夫が12月12日、東京・新宿K’s cinemaで行われた主演映画『無頼』の初日舞台挨拶に、本作が8年ぶりの新作となる井筒和幸監督とともに登壇した。
第2次大戦後の昭和の高度成長期を背景に、誰にも頼らず裏社会でのし上がっていった男の孤高の生きざまを描く。松本は主人公・正治を熱演し「もともと井筒監督の大ファンだったので、自分が主演をやらせていただくことになり、うれしく思いましたし、気が引き締まる思いでした」と挨拶し、「現場で一番エネルギッシュだったのは監督。現場も監督に負けないよう、一同気合いが入りまくっていた。1日で3シーン撮れたらいいというくらい、それだけ監督がこだわり抜いていた」と振り返っていた。
激動の昭和、平成を生き抜く役どころで、主人公の20代から60代までを演じており「20代、30代、40代まではいけるんですけど……、20代はあぶねえか(笑)。50代、60代は老けメイクしていただき、とても繊細でクオリティが高かったので、鏡を見てショックを受けました」と明かした。
また、全身に施された入れ墨メイクは「3人がかりで7時間かかった」そうで、「夜の10時に現場入りして、夜中の12時から朝7時までメイク。
そこから撮影を始めて、夜中の12時まで撮ることも。刑務所に入るシーンでは全裸にもなり、“人間崩壊”するんじゃないかと思った(笑)」と撮影の過酷さに苦笑いを浮かべた。
井筒監督にとって『黄金を抱いて翔べ』以来となるメガホン作で「映画って難しい。いつも悩んでいる」。当時20歳だった1973年を振り返り「生き方が定まらず、無職でフラフラしていたあの頃、『仁義なき戦い』を道頓堀の東映で見た」といい、「(上映が)終わったら、深作(欣二)さんが(舞台挨拶に)登場したのね。深作さんが『本日はどうもありがとうございました』って挨拶したら、やんやの喝さいだった」と回想。この光景に、若き日の井筒監督は衝撃を受けたそうで「あの日から、いつかヤクザ映画を撮ってやろうと思った」と本作への強い思い入れを語っていた。舞台挨拶には松本、井筒監督に加えて、共演する木下ほうか、中村達也、阿部亮平が出席した。
取材・文・写真=内田 涼
『無頼』
全国公開中
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