くらし情報『極限状態の教師たちが繰り広げる“笑える悲劇” 二兎社『歌わせたい男たち』上演中』

2022年11月22日 11:00

極限状態の教師たちが繰り広げる“笑える悲劇” 二兎社『歌わせたい男たち』上演中

二兎社『歌わせたい男たち』より、キムラ緑子(右)、山中崇 撮影:本間伸彦

撮影:本間伸彦



ある都立高校の保健室を舞台に、卒業式での「国歌斉唱」をめぐる教師たちの攻防を描き、大きな反響を呼んだ二兎社の代表作『歌わせたい男たち』。2005年のベニサン・ピットでの初演時は連日立ち見の出る大盛況となり、第5回朝日舞台芸術賞グランプリ(二兎社)、第13回読売演劇大賞最優秀作品賞(二兎社)・秋元松代賞(戸田恵子)など数々の賞に輝いた二兎社伝説の舞台が14年ぶりに上演中だ。


極限状態の教師たちが繰り広げる“笑える悲劇” 二兎社『歌わせたい男たち』上演中


“売れないシャンソン歌手”から都立高校の音楽講師に転身したばかりの仲ミチル(キムラ緑子)は、初めて迎える卒業式でピアノが大の苦手なのに国歌や校歌などの伴奏を命じられたため、早朝から音楽室でピアノの稽古だ。だが緊張のせいか眩暈に襲われ、コンタクトレンズを片方落としてしまう。校長の与田(相島一之)はミチルを気遣いながらも、「君が代」をちゃんと弾かせることに異様なこだわりを見せる。しかも、ミチルに何か思惑があって伴奏したくないのではないかと疑っているようだ。ミチルは仲の良い社会科教師の拝島(山中崇)からメガネを借りて事態の打開をはかろうとするが、養護教諭の按部(うらじぬの)から、拝島が「ゴチゴチの左翼」

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