2022年11月10日 12:00
兵馬俑36体が来日! 日本初《戦服将軍俑》の公開も『兵馬俑と古代中国』11月22日より開催
上野の森美術館では、11月22日(火)より、日中国交正常化50周年を記念して『兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~』展が開催される。
紀元前221年、始皇帝が中国大陸に史上初めて強大な統一王朝を打ち立てた秦と、同202年、劉邦が再び中国を統一した漢。中国の基礎を確立したと言われるこの秦漢両王朝の中心地域であった陝西省の出土品を中心に、日本初公開となる貴重な文物を多数展覧。悠久の歴史を紐解いていく展覧会だ。
最大の見どころは、兵馬俑36体が一堂に会する過去最大級のスケールの展示である。兵馬俑とは、兵士や馬をかたどり、陵墓に収められた像のこと。とくに約8000体が埋蔵されていた始皇帝陵の兵馬俑は有名だ。そのなかでも11体しか確認されていない像が、高位の武官をかたどった将軍俑。
同展ではこの大変稀少な《戦服将軍俑》が1体、日本で初めて公開される。
そのほか、古代の青銅器や日本の「漢倭奴国王」の金印にも似た《「王精」龜鈕金印》など、中国では国宝級を指す「中国国家一級文物」から日本初公開の出土品まで、貴重な文物約200点が集結する。日本では36年ぶりの公開となる光輝く《鎏金青銅馬》も古代中国の歴史好きにはたまらないはず。