高嶺のなでしこ、過去最大規模のワンマンライブ! 「これからも一緒に思い出を作っていきましょう」【オフィシャルレポート】
Photo:林晋介・東美樹・星野耕作
クリエイターユニット・HoneyWorksがサウンドプロデュースを務める10人組アイドルグループ・高嶺のなでしこ(たかねのなでしこ)が、2月14日東京・国立代々木競技場 第二体育館にて、グループ史上最大規模のワンマンライブ『高嶺のなでしこ ワンマンライブ 2025 〜Cute for life〜』supported by KOJI を開催した。
2022年夏の結成からおよそ2年半。城月菜央・涼海すう・橋本桃呼・葉月紗蘭・春野莉々・東山恵里沙・日向端ひな・星谷美来・松本ももな・籾山ひめりのメンバー10人は、バレンタインデーという特別な日に過去最大規模のワンマンライブに臨んだ。
センターステージを囲んで、360度全方向に開けたアリーナとスタンドにファンを迎え、時計が針を刻む音からOvertureが始まって開演を告げる。と、スタンド最前列からファンシーな私服風衣装でメンバーが登場してキュートな代表曲「可愛くてごめん」を歌っていく。いきなりの近距離でのパフォーマンスで客席を沸かせつつセンターステージへ。「女の子は強い」「初恋のひと。」とバレンタインデーを連想されるラブソングの連続に、3,000人のファンも息の合った「好き!」のコールでメンバーに応えていく。
わずかな暗転を挟んでセンターステージに明かりがともると、メンバーはそれぞれの椅子に座って本を抱いている。
東山と葉月が本のページを開いて歌い上げるのは「乙女どもよ。」。センターステージを活かした、夢見る少女たちの物語を想像させるパフォーマンスで魅了した。続く「恋を知った世界」ではステージにプレゼントボックスが登場し、箱を開くとハート型の紙吹雪が客席に降りそそいだ。
ここで、ライブはチョコにちなんだ2チームの対抗戦へ。白の制服風衣装でひたすた甘くてキュートな「Whiteチョコチーム」(葉月・春野・東山・日向端・松本)と、かわいさの中にちょっぴり小悪魔的なクールさをミックスした「Bitterチョコチーム」(城月・涼海・橋本・星谷・籾山)に分かれて、まずはWhiteチョコチームが「センパイ。」をパフォーマンスし、アリーナにも下りてきてふたたび客席との距離は急接近。間奏には1人ずつ甘美な決めゼリフでファンを沸かせる。だがBitterチョコチームもちょっぴりクールに「すきっちゅーの!」を披露し、背伸びした色気を印象付ける。
そしてふたたび10人がそろっての「可愛いって言われたい。」では、BitterとWhiteによるコール&レスポンス合戦で盛り上がりつつ、「全員かわいいってことですね!」と10人のかわいさで会場が満たされた。
衣装を着替えてMCへ。「メンバーのかわいところ」をテーマに、グループ内の裏話が明かされていく。「髪を伸ばしていて『どんくらい伸びた?』と聞いてくる桃呼がかわいい」(涼海)、「大阪から新幹線で帰る時、隣の席のひめりの目をあけた寝顔がかわいかったので動画に撮ってみんなにたくさん見せた」(橋本)などの裏話の度に笑いがあふれた。続く「男の子の目的は何?」「モテチェン!」の2曲は撮影可能タイムになり、ファンはキュートなメンバーの姿を思い思いにカメラに収めていく。公式キャラクターの「てんにゃ」もステージに登場し、「推しの魔法」を一緒にパフォーマンス。
ここまで冬の女の子のかわいさを凝縮したような演出とパフォーマンスが続いてきたが、次に披露されたロックな「アイのウイルス」は、全国劇場公開中のイニシエーション・ホラー映画「悪鬼のウイルス」の主題歌で、東山と籾山のデュエットから曲がスタート。ソロパートはどのメンバーも凜とした表情で歌い上げ、客席もステージもドラマチックな空気に染まっていった。
ストレートな青春ラブソング「病名恋ワズライ」のライブ初披露があり、ハッピーオーラがあふれる「私より好きでいて」で引き続き全方向のファンにアピールしていく。
MCを挟んでライブの世界観はガラッと変わり、ダンストラックが流れると、ヴァンパイアのコンセプトで黒のフードがついたガウンで顔を覆ったメンバーが客席から登場。彼女たちが踊る姿にスポットライトが当たる度にどよめきが起こる。
ゴシックな雰囲気の中でパフォーマンスされたのは、結成時のファースト・シングル「アンチファン」。グループの力強さをより強くファンに刻み込み、ガウンを脱いで「アドレナリンゲーム」「決戦スピリット」「美しく生きろ」のパフォーマンスへとなだれ込む。「アドレナリンゲーム」では落ちサビに恒例の「揺らせ!高嶺のなでしこ」のコール&レスポンスを大音量で繰り返し、その後の曲でもメンバーとファンが一体になってボルテージをさらに高めていった。
そして東山の「これからも高嶺のなでしこと一緒に思い出を作っていきましょう」の一言で始まった「I’M YOUR IDOL」で、一体感あるパフォーマンスをメインステージで見せてライブ本編は幕を下ろした。
しばらくの余韻をおいて、アンコールでステージにスタンバイしたメンバーは、ピンクとクリーム色をベースにした新衣装を初お披露目する。
「お嬢様風で、すごく可愛いんです」(松本)という清楚な新衣装で、同じく初披露の新曲「Cute for life」をパフォーマンス。エレクトロポップなラブソングでファンは再び甘美なライブ感に酔いしれた。
Photo:林晋介・東美樹・星野耕作
そして最後のMCでは、4月の全国5都市での対バンイベント『たかねこフェスvol.4 出張編』の豪華共演者と、5月の東名阪ツアー『高嶺のなでしこ 東名阪ツアー 2025 – Spring Ride -』の開催が発表。東名阪ツアーはわずか9日間で名古屋・大阪・東京の3公演を敢行する。さらに、メンバーにもサプライズで、9月7日(日)に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールでの3周年ワンマンライブの開催が告知されると、悲鳴と歓声が沸き起こった。
グループ史上最大規模での3周年ライブ開催決定に、キャプテンの籾山は「今回このワンマンも360度の会場で初挑戦だったので、もうこれが最大の挑戦と思って生きてきたんですけど、まだあったみたいでした」と笑顔。「皆でなら乗り越えられるような気がしますので、これからも力を貸していただけたら嬉しいです」と、さらに成長した“たかねこ”の姿を見せることを誓う。
興奮の中、「ファンサ」でメンバーは客席を練り歩いてサイン入りのボールをファンにプレゼント。
最後に、2月9日から配信がスタートした「小悪魔だってかまわない!」の初パフォーマンスで、バレンタインデーのライブを締めくくった。
2025年も最高を更新すべく、たかねこの10人で歩んでいくことを印象付けた特別な日のライブになった。
Text:大宮高史Photo:林晋介・東美樹・星野耕作
<公演情報>
『高嶺のなでしこ ワンマンライブ 2025 〜Cute for life〜』supported by KOJI
2月14日(金) 東京・国立代々木競技場 第二体育館