くらし情報『市原湖畔美術館『末盛千枝子と舟越家の人々―絵本が生まれるとき―』をレポート 数々の美しい絵本を生み出した編集者の足跡をたどる』

市原湖畔美術館『末盛千枝子と舟越家の人々―絵本が生まれるとき―』をレポート 数々の美しい絵本を生み出した編集者の足跡をたどる

「はらださんの『たびのなかま』は今こそ世界中に見てもらいたい、戦争なんてしてる場合じゃないわよっていうような絵本ですし、『そらに・In The Sky』も本当にそういう本だと思います」(末盛)

市原湖畔美術館『末盛千枝子と舟越家の人々―絵本が生まれるとき―』をレポート 数々の美しい絵本を生み出した編集者の足跡をたどる

井沢洋二『あさ・One morning』原画1985年
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はらだたけひで『フランチェスコ』原画1992年
末盛がこのような独自の価値観のもとに絵本づくりに取り組むようになったのは、夫の死後、残された息子たちに父の姿を本にして伝えたいと思ったことがきっかけだった。1階展示室の一角には、そうした思いから制作された絵本『パパにはともだちがたくさんいた』の原画や憲彦が手掛けていた伝説的番組『夢であいましょう』に関する資料や映像などを集めたコーナーも。ジャンルは違えども、お茶の間に夢を届けようと奮闘した夫の遺志を継ぐ気持ちが、末盛の絵本作りの根底を支えていたという。

市原湖畔美術館『末盛千枝子と舟越家の人々―絵本が生まれるとき―』をレポート 数々の美しい絵本を生み出した編集者の足跡をたどる

展示風景撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)
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「テレビディレクター末盛憲彦の世界」のコーナー。『夢であいましょう』に出演していた黒柳徹子や渥美清をはじめ往年のスターたちとのスナップ写真もならぶ
さまざまな人との出会いと協働によって多くの絵本を生み出してきた末盛だが、特筆すべきものとして現在の上皇后・美智子様に関する仕事がある。

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