2021年6月29日 12:00
桐谷健太、『醉いどれ天使』で12年ぶり舞台出演 「戦後の獣のような感覚を舞台で見せることができたら」
あの時代の人たちは、一日、一日がムチャクチャ濃かったと思うんです。熱い血が流れているような、戦後の獣のようなその感覚を舞台で見せることができたら、いまの時代にこの作品をやる意味があるんじゃないかと思います」。
戦後とはまた違った意味で、混沌とした状況にある現代。先の見えない不安を抱えながら生きる人々に見せたいのは“生の輝き”。
「明日があるのかわからないという人たちがたくさんいた時代。死ぬように生きるのか?命を使い果たすつもりで生きるのかで、人生は全く変わってくる。いま、違った意味でどうしたらいいかわからない状況の中で、自暴自棄になったり、暗い気持ちになっている人も多いと思います。世界を変えることはすごく難しいけど、自分が変われば世界の見え方が変わってくる。
(松永は)生きることに執着する。その分、死というものも濃くなってくるんですが、そうやって生きているほうが1日の終わり、朝、目が覚めた時の感覚というのがすごく輝いてくると思う。光と影の強い作品になっていると思いますが、その陰影を感じてもらえたら」。
舞台上でどんな道標を示してくれるのか? 熱い芝居を期待したい。
取材・文:黒豆直樹撮影:渡邊明音
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