堺雅人17年ぶりの舞台『スリーゴースト』ビジュアル&公演詳細発表 スタッフ・出演者コメントも到着
堺雅人が主演を務める、PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』のビジュアル、スタッフ・出演者コメント、公演概要が解禁された。
本作は、トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞など名だたる演劇賞を多数受賞し、イギリス演劇界を牽引するだけでなく世界を股にかけて活躍を続ける劇作家サイモン・スティーヴンスが、数年後の世界をテーマに書き下ろした新作戯曲。スティーヴンス脚本の舞台『FORTUNE』ワールドプレミア(2020年)の際に、PARCO劇場への新作を依頼してから6年。コロナ禍のオンラインミーティング、第一稿をもとに2023年に来日ミーティング、2024年にはロンドンで英語台本のワークショップ、2025年には東京で日本語台本のワークショップ、そして2026年2月、東京で作品演出のワークショップを重ねながら温められてきた本プロジェクトは、日本人の俳優による日本語上演を目指して準備が進められてきた。
演出は、サイモンとはいくつもの作品でともにクリエイションを行い、『FORTUNE』のワールドプレミアで日本に鮮烈デビューを果たしたショーン・ホームズ。2022年にアーサー・ミラーの『セールスマンの死』を現代に引き付けた斬新な演出で上演し、主演の段田安則を見事「第30回読売演劇大賞・最優秀男優賞」に導いた。続く2023年には“PARCO劇場開場50周年記念シリーズ”としてチェーホフ最後の戯曲『桜の園』を、2024年には再び段田を主演に迎えてシェイクスピア四大悲劇のひとつ『リア王』を日本演劇シーンに鮮烈に蘇らせた。近代古典の名作の現代的解釈で日本の演劇ファンを唸らせたホームズが、再び盟友スティーヴンスの新作を日本で手がける。
本作が17年ぶりの舞台出演となる堺は、「サイモンさんの描く世界は、不思議な重力を感じます。夢のような浮遊感と、どっしりした懐かしさが、同じくらいある」とコメント。演出のホームズについては、「何度かお話しましたが、立派な紳士と、砂場で夢中になって遊ぶ子どもが同居している印象です」と率直な印象を明かし、「僕にとって17年ぶりの舞台です。みなさんに教えていただきながら臨みます」と謙虚な姿勢を見せた。
共演には豪華キャストが集結。第29回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞し、近年は舞台『プレゼント・ラフター』、映画『正直不動産』などに出演の倉科カナ。近年の主な出演に舞台『The Weir~堰(せき)~』『ヴォイツェック』などがある伊勢佳世。現在NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に石川数正役で出演しており、近年は舞台『オデッサ』、ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』などに出演の迫田孝也。
昨年第33回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞し、舞台『コーカサスの白墨の輪』、ミュージカル『Once』などに出演、7月からは舞台『マンザナ、わが町』を控えるsara。舞台『ジン・ロック・ライム』『反乱のボヤージュ』などに出演し、8月からは主演舞台『子どものためのうつくしい国』を控える小日向星一。劇団青年座に所属し数々の演劇賞を受賞、近年は舞台『おだまり、お辰!』『陽気な幽霊』などに出演の高畑淳子。2024年に紫綬褒章を受章、今年は舞台『メアリー・ステュアート』に出演し、今回ホームズと3度目のタッグとなる段田が名を連ねる。
このたび公開されたのは、螺旋階段と堺が印象的に配置されたチラシビジュアル。螺旋を描く階段がまるで眼のように見え、作品の世界へ引きずり込む仕上がりとなっている。また、堺演じる主人公ジョーの記憶の中に、それぞれのキャラクターが浮かび上がっているようなイメージビジュアルも解禁。さらに、このビジュアルを手がけたデザイナー・河野真一より、ビジュアルに込めたこだわりのコメントも到着した。
PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』イメージビジュアル
『スリーゴースト』は、2026年10月6日(火) から27日(火) まで東京・PARCO劇場で上演後、11月から12月にかけて岡山・大阪・愛知・宮崎・福岡と巡演する。
【あらすじ】
ひとり目は「警告」、ふたり目は「試練」、そして3人目は……
夢の記録、記憶の再生──“リープマインド”
忘れられない感情が現実と交錯する。
──過去は終わらない。
人が見る夢をデジタル化し、再現する……夢のようなガジェット「リープマインド」。
その宣伝契約を勝ち取るため、取締役会でのプレゼンテーションに臨むジョー(堺雅人)。
彼はリープマインドがもたらす新たな可能性に、ただならぬ情熱を抱いていた。
妻のハナ(倉科カナ)との生活も顧みず、他社との熾烈な競争に身を削る日々。
ハナの姉・ミカ(伊勢佳世)に癒しを求めるが、ふたりの関係に取り返しのつかない亀裂が走る。
ただならぬ様子のミカを心配したハナは、ジョーに疑問をぶつけるが、不安を解消するような返事は得られない……。
事情を察したミカとハナの父・ケン(段田安則)は、ジョーからハナを引き離そうとする。
一方、ジョーの母・マリ(高畑淳子)は、若くして自死した姉・ニコを助けられず自分を責め続けるジョーに、複雑な気持ちを拭い去れずにいた……。
ミカが姿を消したあと、念願の案件を勝ち取ったジョーだが、成功は空虚なものだった。
そして友人の眼科医・ユーゴ(迫田孝也)を訪ねたジョーに、思いがけない診断が下される。
孤独の内にも新たな助手のサラ(sara)を迎え、仕事を続けるジョー。だが、サラはハナの教え子ダン(小日向星一)とともに、ある疑念を抱いてジョーに近づいたのだった──。
<公演情報>
PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』
作:サイモン・スティーヴンス
翻訳:広田敦郎
演出:ショーン・ホームズ
美術・衣裳:ジョン・ボウサー
演出補:桐山知也
【キャスト/キャラクター】
ジョー/主人公:堺雅人
ハナ/ジョーの妻、ミカの妹:倉科カナ
ミカ/ハナの姉:伊勢佳世
ユーゴ/ジョーの友人:迫田孝也
サラ/ミカの元教え子:sara
ダン/ハナの教え子:小日向星一
マリ/ジョーの母:高畑淳子
ケン/ミカとハナの父:段田安則
【東京公演】
2026年10月6日(火)~27日(火)
会場:PARCO劇場
【岡山公演】
2026年11月6日(金)〜8日(日)
会場:岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
【大阪公演】
2026年11月12日(木)~23日(月・祝)
会場:SkyシアターMBS
【愛知公演】
2026年11月27日(金)〜29日(日)
会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【宮崎公演】
2026年12月3日(木)〜6日(日)
会場:メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)演劇ホール
【福岡公演】
2026年12月10日(木)〜13日(日)
会場:J:COM 北九州芸術劇場 大ホール
チケット一般発売日:2026年9月5日(土)
https://w.pia.jp/t/threeghosts/(https://ticket.pia.jp/pia/ref.do?url=https%3A%2F%2Fw.pia.jp%2Ft%2Fthreeghosts%2F&afid=P66)
PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』スタッフ&出演者コメント全文
■作:サイモン・スティーヴンス
パルコとゴーチ・ブラザーズから新作戯曲の執筆を依頼されたことは、私にとって大きな名誉でした。
2020年に彼らとともに『FORTUNE』を創作した経験は、今も私の中で特別な時間として生き続けています。
私は、彼らのために、そして彼らとだからこそ生み出せる、完全にオリジナルな作品を書きたいと思いました。何よりもまず、東京についての作品を書きたいと強く願っていました。
そうして生まれたのが『スリーゴースト』です。この秋、この作品がプレミアを迎えることに感動を覚えています。
この作品には、東京という街への私の愛情が込められています。執筆にあたって、多くの友人や仕事仲間に案内してもらいながら東京の街をたくさん歩きました。案内してくれた方たちにとって大切な場所を訪ね、その目を通して街を見ることで、私は東京をこれまで以上に身近に感じることができました。
また、この作品には小津や黒澤の映画への敬愛、そして松尾芭蕉や三島由紀夫への敬愛も息づいています。執筆中、彼らの存在は常に私の心の中にありました。
『スリーゴースト』は、私にとってパーソナルで愛着のある作品です。これは愛と結婚が持つ脆さと可能性についての物語です。同時に、デジタル革命の時代において、人間が新しいテクノロジーのもたらす恐れと可能性の中をどのように生き抜いていくのかを見つめる社会的な作品でもあります。
そして、これはゴーストの物語です。死者たちは、私たちがどこへ行こうと何をしようと、常に私たちとともに生き続けている。
東京の中心で、デジタル時代の愛を描くゴースト・ストーリー。
この作品をPARCO劇場で上演できることを、私はとても特別なことだと感じています。
■演出:ショーン・ホームズ
『スリーゴースト』の演出をさせていただくことに今から大きな期待と興奮を感じています。
堺雅人さんという素晴らしい俳優を中心に、これほど魅力的なキャストの皆さんと創作に取り組めることを大変うれしく思っています。また、比類なき俳優である段田安則さんと東京でご一緒するのも、これで3作品目となります。
そして本作は、私が長年にわたり実り豊かな創作関係を築いてきたサイモン・スティーヴンスとの新たなコラボレーションでもあります。この美しく、力強い戯曲を舞台上で命あるものとして立ち上げられることを、心から楽しみにしています。
またパルコとゴーチ・ブラザーズとの間で築いてきた、刺激に満ちた実り豊かなパートナーシップを、本作でさらに深めていけることをうれしく思っています。この作品は、罪悪感、羞恥、そして愛というテーマを、独自の視点から力強く掘り下げる戯曲です。そして幻想性と豊かな喚起力を備えた舞台表現が求められる戯曲です。観客の皆さまをこの物語の世界へと誘い、その心を揺さぶる作品にできることを願っています。
■堺雅人
サイモンさんの描く世界は、不思議な重力を感じます。夢のような浮遊感と、どっしりした懐かしさが、同じくらいある。まるで宣伝写真の人物みたいに、螺旋階段を登っているのか下りているのか、思い出してるのか創造しているのか、分からない。そんな奇妙な感覚を稽古場で味わうのではと思っています。
僕以外のみなさんは素晴らしい方ばかり。段田さんはいつも温かく現場を包みこんでくださる大先輩。高畑さんはご一緒するたび生き生きとしたお芝居に引き込まれます。迫田さんには大河ドラマの現場で何度も助けていただきました。演出のショーンさんとは、何度かお話しましたが、立派な紳士と、砂場で夢中になって遊ぶ子どもが同居している印象です。倉科さん、伊勢さん、saraさん、小日向さんとは今回初めてで、ご一緒できることを楽しみにしています。僕にとって17年ぶりの舞台です。みなさんに教えていただきながら臨みます。
■倉科カナ
このたび、『スリーゴースト』に出演させていただきます、倉科カナです。
サイモン・スティーヴンスさんが書き下ろした新作戯曲に参加させていただけることを、とても光栄に思っています。
世界的に活躍されている劇作家の新作を、日本で、日本語で、そしてこの素晴らしいキャスト・スタッフの皆さまとともに立ち上げられることに、大きな喜びと緊張を感じています。
堺雅人さんをはじめ、尊敬するキャストの皆さまとご一緒できることは本当に役者としてどの瞬間も糧になりますし、ショーン・ホームズさんの演出のもとで作品づくりに参加できることも私自身の今までにない、新たな引き出しが見つかりそうで、今からとても楽しみです。
長い時間をかけて大切に育まれてきたこの作品が、お客様にとって心に残る時間となるよう、私自身も真摯に作品と向き合っていきたいと思います。劇場で『スリーゴースト』の世界をお届けできる日を、心から楽しみにしています。ぜひご期待ください。
■伊勢佳世
サイモン・スティーヴンスさんの作品を何度か日本で観て思うのが、「人間てそんな簡単に理解できないよな……」ということなんです。観終わった後、普段単純な思考のはずの私は、割り切れない、すごく複雑な気持ちにさせられます。
今回この8人の出演者とショーン・ホームズさんの演出で、サイモンさんの作品に挑戦できるんだと思うと、ワクワクがとまりません。この作品が終わる頃には、私はすごく複雑な人間になっているかも……と身構えながら、楽しんで臨みたいと思います。
■迫田孝也
読み終えるとまたすぐ最初に戻って読んでしまうほど魅力ある物語。この物語を世界で最初に体現できる喜びで身体が震えています。脚本のサイモンさん、演出のショーンさんと初めてお会いしたとき、すごく安心感を感じたのを覚えています。稽古の中で生まれたものを余すところなく受け止め、次への変化を促してくれる、そんなやりとりをしているイメージが浮かびました。さらにその物語をともに生きる魅力あふれる共演者のみなさん。もうほんっっとに楽しみでしょうがありません!劇場で皆様とお会いできるのはもう少し先になりますが、ぜひ期待していただきたいです。
■sara
いよいよ始まるんだと胸が高鳴っております!
素晴らしいキャストの皆さまと、ショーンさんの演出のもと、サイモンさんの描く「現代」をどこまでヒリヒリと体現できるのか……。
そしてその世界観をお客様と共有したとき、劇場で何が起こるのか……。
全てが未知であり、チャレンジングで、興奮が止まりません。
私たちの住む世界が、劇場を後にした瞬間から少し違った角度で見え始めるような、そんな豊かな作品にできるよう、頑張ります!
■小日向星一
尊敬するみなさまとご一緒に新たな作品づくりに参加できることが、とても光栄で心からワクワクしています。脚本を読み進める中で、人間の「心」とは一体何なのだろうと何度も考えさせられました。五感や脳で知覚しているというだけでは説明できない、何か不思議なものを感じています。
稽古場で共演者の方々のお芝居を間近で拝見できることも、今からとても楽しみです。ここでしか味わえない時間をお届けできるよう、座組のみなさまと力を合わせて精いっぱい努めます。ぜひ劇場で、この作品を体感していただけたらうれしいです。お待ちしております。
■高畑淳子
今はただひとりの学生になったような気持ちで、稽古場が楽しみです。ショーンさんの演出作は『セールスマンの死』を拝見いたしましたが、斜めに立っている電柱の間を登場人物のひとりがずっと自転車を漕いでいたのが忘れられません。まるで人生みたいに見えて、これを思いついた人の頭の中はどうなっているんだろうと、どうやって世界や人間を見ているんだろうと楽しみにしておりました。
私はなぜか堺雅人さんのお母さん役をやることが多く、今回で3回か4回目になります。ご縁があるんだなと驚いております。堺さんはものづくりに対する熱い心と、十分な仕度と、多角的な視点を持った方。久しぶりにお会いできるのがうれしいです。
まだ作品について分からないことも多いですが、怖いもの見たさでよし!飛び込んじゃえ!とこのカンパニーに入れていただきました。きっと劇場で見たことのない世界が広がると、それだけは確信しています。どうぞ楽しみにお待ちください。
■段田安則
とても面白い脚本です!世界で初めての上演ですし、こんなにわくわくする作品に出演できることが本当に楽しみです。
ショーンとは二度、『セールスマンの死』と『リア王』でご一緒させていただきましたが、素晴らしい演出家です。とても明るく陽気な方で、自分のアイディアがしっかりありながらも柔軟で、波長も合いますし、またご一緒できてうれしいですね。
また、素晴らしいキャスティングにもわくわくしています。特に高畑淳子さんは私が青年座養成所に入ったとき、すでに青年座を背負って立つような大先輩で、いつか共演できないかと憧れていました。それが、ようやくこの作品で叶います。稽古場で高畑さんのお芝居を間近に拝見できることも楽しみのひとつです。
世界初、素晴らしい戯曲です。『スリーゴースト』、ぜひご覧くださいませ。
『スリーゴースト』宣伝ビジュアルに寄せて
■河野真一
主⼈公が広告代理店のエージェントとして深く関わっていく「リープマインド」。
人は日々の暮らしの中で、過去の記憶をアタマの中の引き出しにしまい込んだことさえ忘れてしまったりする。特に「自分や愛する人が傷ついたコト」に関する記憶は尚更引き出しの奥にしまって、できるだけ触れないようにすることが多々あるもの。しまい込んだ記憶を求めて自分自身の脳の奥深くへと導かれていくイメージを「螺旋階段」に見立てた。そして「螺旋階段」を「上から見下ろしたバージョン」と「下から見上げたバージョン」。このふたつの「渦」を並べるコトで、「リープマインド」によって覚醒していく記憶……「見開いた目」を連想させる画を目指した。
関連リンク
公式サイト:
https://stage.parco.jp/program/threeghosts