名指揮者ファビオ・ルイージ 2022年9月よりNHK交響楽団 首席指揮者に就任
NHK交響楽団(N響)は、2022年9月より欧米を中心に活躍する指揮者ファビオ・ルイージを、首席指揮者に迎えることを発表した。
古典から現代までの幅広いレパートリーを持つルイージは、フィラデルフィア管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、 ロンドン交響楽団など、世界一流のオーケストラに客演。またメトロポリタン歌劇場やドレスデン国立歌劇場など数々のオペラハウスでの経験は、オーケストラのアンサンブルの細やかな音楽作りにも生かされ、多くの人々を魅了している。
ルイージが、初めてN響のステージに立ったのは2001年7月のこと。ブルックナー 《交響曲第7番》で、鮮やかな指揮の手腕と開放的な感性を披露して聴衆の心を掴み、明晰でセンスにあふれた演奏を強く印象づけたことが記憶に残る。
N響とルイージとの契約は、2022年9月からの3年間。また、就任に先立ち2021年12月の「ベートーヴェン 《第9》演奏会」を指揮することも予定されている。重厚で情熱的な部分と繊細でナイーヴな一面を併せ持つ独自の音楽性が、N響の新たな魅力を引き出すものと期待される。