ベートーヴェン・イヤーはまだ終わっていない!? 『運命』の新たな響きを求めて
2020年のベートーヴェン生誕250年の余韻が未だ続くことを感じさせる魅力的な公演の登場だ(新日本フィルハーモニー交響楽団 #38 ルビー/3月26日&27日:すみだトリフォニーホール)。
“『運命』の新たな響きを求めて”というキャッチコピーの下、古楽界の大物 鈴木秀美が新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮する同公演は、コロナ禍によって不完全燃焼に終わったベートーヴェン・イヤーを再び輝かせる力に満ちているようにも思える。
メインの交響曲第5番『運命』からどのような響きが引き出されるのかはもとより、前半に置かれた『ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲』という魅力的な選曲にも注目したい。ソリストとして登場する、崔 文洙(ヴァイオリン)、長谷川彰子(チェロ)&崔 仁洙(ピアノ)の3人のコラボレーションやいかに。そして古楽を知り尽くした鈴木秀美が新日本フィルからどのようなパフォーマンスを引き出すのか。興味は尽きない。
●公演詳細: https://www.njp.or.jp/concerts/14415
●指揮:鈴木 秀美Hidemi Suzuki, conductor
神戸生まれ。20世紀の最後16年間オランダ・ベルギーに住み、ヨーロッパ各地で演奏・指導する他、ブリュッセル王立音楽院バロック・チェロ科に初代教授として招聘され、2000年に帰国するまで務めた。
ソリストとして、また18世紀オーケストラ、ラ・プティット・バンドのメンバー及び首席奏者として演奏し、バッハ・コレギウム・ジャパンでは2014年まで首席奏者を務め、バッハの全宗教作品の通奏低音を演奏・録音した。2001年に古典派を専門とするオーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)を創設し、ハイドンを中心とするコンサートを行う。自身のレーベル《アルテ・デラルコ》からOLC、室内楽、ソロ等の録音を続々とリリース。指揮者として日本各地の交響楽団に客演するほか、海外にも招かれる。現在山形交響楽団首席客演指揮者。東京音楽大学チェロ科客員教授、東京藝術大学古楽科講師。楽(らく)遊会弦楽四重奏団メンバー。録音はソロ・室内楽・指揮全般にわたって多数。
著書に「『古楽器』よ、さらば!」「ガット・カフェ」「無伴奏チェロ組曲」「通奏低音弾きの言葉では、」。第37回サントリー音楽賞、2011年度斎藤秀雄メモリアル基金賞、文化庁芸術作品賞ほかを受賞。
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