時速36km vs reGretGirl バッチバチに向かい合った『FREAKY & GROOVY vol.4』【ライブレポート】
と平部が声を上げたが、日常の中で見過ごしがちなことも再確認できたはずだ。
そして、時速36kmに見せつけたいとオーディエンスへ投げかけ、「ホワイトアウト」ではとんでもないシンガロングが起こったが、それだけは満足できないと言わんばかりにロックバンドの勢いむき出しで「after」「soak」と一気に駆け抜けていく。想いが溢れ出して止まらなくなるのがロックバンドだ。最後の最後まで強烈な一撃を繰り出して本編を見事に締めくくった。
軽妙なMCを挟んだアンコールでも会場の温度は下がることなく、ラストナンバーとしてセレクトした「Shunari」も大盛況。シンガロングも響き渡り、平部が「最高や」と口にするような光景が隅々まで広がっていた。
初対バンながら、お互いをリスペクトしつつ意地を張りつつ、バッチバチに向かい合った格別な夜。時速36kmは7月11日に渋谷Spotify O-EASTにて自主企画「Super Ordinary vol.3」を、reGretGirlは8月11日に大阪城野外音楽堂、8月29日に昭和女子大学 人見記念講堂でワンマンを予定しているように、それぞれの道を猛進していくが、近い将来にこの両雄が対峙するステージをまた観たいと思わせてくれる内容だった。