LAST ALLIANCEが語る“第2章”の始まり──「帰ってきたで! アルバム作ったで!」13年ぶりフルアルバム『divine』制作背景&レコ発ワンマンへの決意
/ Photo:シンマチダ
Text:森朋之Photo:シンマチダ
ロックバンドLAST ALLIANCEが13年ぶりとなるフルアルバム『divine』をリリース。6月6日(土)に東京・Spotify O-EASTでレコ発ワンマンライブ『Show divine 2026 “唄え、群青のラプソディ。”』を開催する。
2002年に結成され、2007年にメジャーデビュー。メロコア、エモを基軸とした音楽性と抒情性をたたえた歌によって支持を集めてきたLAST ALLIANCE。2013年以降は鳴りを潜めていたのだが、2024年に11年ぶりとなるデジタルEP『Bring Back Blue』を発表し、活動のペースが急激にアップ。2025年は東京・WWW Xで12年ぶりのワンマンライブを開催、新曲「幻影革命団」を配信リリースするなど精力的なアクションを続けている。
通算8作目となる本作『divine』は、彼らのルーツとなる音楽に回帰しつつ、現代的なサウンド感と生々しいメッセージが共存する作品。
バンドの中心であるANZAI(vo/g)、MATSUMURA(vo/b)に”神聖、神がかった”を意味するタイトルを冠した本作の制作プロセス、そして、第2章の始まりを告げるレコ発ライブについて聞いた。
── 13年ぶりとなるフルアルバム『divine』が完成しました。2013年にリリースされた7thアルバム『Seventh Sense』以降、活動のペースが徐々に低下。2024年にデジタルEP『Bring Back Blue』が発表されるまで11年を要したわけですが、これはどうしてだったんですか?
ANZAI(vo/g)7枚目のアルバムを出したあと、休みが必要になったんですよね。精神状態的もそうだったし、メンバー各々に環境の変化みたいなものがあって。特に何の宣言をすることもなく、活動の頻度が減ったんです。年に1回『焼來肉ロックフェス』に呼んでもらうくらいで、気づいたら10数年経っていたという。
MATSUMURA(vo/b)本当に“気づいたら”という感じだったんですよ。
結成以来、ずっとバンド最優先でやってきたんですけど、それぞれの人生で優先順位が変わってきて。それが少しずつ落ち着いてきたのが2023年くらいだったんですよね。たまたまANZAIと飲んでいて、「新曲でも作ってみない?」という話に自然となって。最初に手をつけたのが、アルバムにも入っている「盲目のストレンジャー」だったんです。10年以上前から存在していた曲なんですけど、「ANZAI歌ってよ」と。これをどうやってリリースしようか?と思ったときに、さらに3曲作ってEPとして出そうということになって。機が熟したというと大げさだけど、タイミングが合ったんでしょうね。
ANZAI制作やレコーディングも以前よりラクな気持ちでやれたんですよね。
今回は僕とMATSUMURA、サポートメンバーふたりで作ったんですけど、気を使わずにやりたいようにやりました。
ANZAI(vo/g)
MATSUMURAバンドってメンバーそれぞれに主導権があって、どうしてもぶつかり合うんですよ。フレーズはもちろん、スネアの音を上げるかどうかでもいろんな意見があって。そのヒリヒリした感じがバンドの良さでもあるんですけど、今回のアルバムは、「僕とANZAIで6曲ずつ作ろう」と最初から決めていたんです。ANZAIの曲はANZAIの主導権のもとに進める。逆も然りなんですけど、それぞれがやりたいようにやれたのは確かですね。
── リリースがなかった10数年も曲作りは続けていたんですか?
ANZAI思いついたメロディをレコーダーに録音したり、散文詩みたいなものを書き留めてはいたけど、しっかり曲作りに向き合うことはあまりなかったですね。ガッツリ制作に取り組むのは久しぶりでしたけど、楽しかったですよ。
以前はもっとこだわりが強くて、「バンドとはこうあるべき」という感じがあって。今もそれはあるんだけど、余計なこだわりが削がれてきたところがあるんです。たとえばシーケンスの音を使ったり、バンドの仲間と共編曲したりもそうなんだけど、新しいことを楽しめるようになってきたのかなと。
── ではアルバムの収録曲について聞かせてください。まずは1曲目の「イカロスと終の方舟」。高速のメロコア・チューンですね。
MATSUMURAそうですね。僕らのルーツでもある西海岸メロディック・ハードコアのテイストというか、ツービートでマイナーコード、“速さは正義”という感じでやりたくて。
ミックスエンジニアはYOASOBIなどメジャーアーティストのMIXもやられてる福井昌彦さんにお願いしたんですけど、90年代のメロコアが骨子にありつつ、新しいサウンド感と福井さんのMIXをかけあわせられたのかなと。歌詞に関しては、昔も今も変わらず繰り返される世界情勢だったり、シリアスなものが合いそうだなと思って。“イカロスの墜落”と“ノアの方舟”をモチーフにして、自分なりの物語性やメッセージも込めています。
── シングルにも収録されている「LAST ALLIANCE Ⅱ」は、ANZAIさんが作詞、MATSUMURAさんが作曲ですね。
MATSUMURA歌詞が入っていない状態の曲を聴いてもらったら、ANZAIが「歌詞は俺が書いていい?」と言い出して、「ぜひどうぞ」と(笑)。
左から ANZAI(vo/g)、MATSUMURA(vo/b)
ANZAI1stアルバム(『TEARS LIBRARY』/2003年)に「LAST ALLIANCE」という曲が入っているんですけど、MATSUMURAが作ったデモを聴いた瞬間に「この曲は“Ⅱ”だな」と思ったんですよね。今から始まる新しいLAST ALLIANCEのタイトルソングにしたいというのもありました。
MATSUMURAこの曲の軸も、僕らのルーツである西海岸のメロコアですからね。
ドラムにトリガー入れたり(ドラムの生音に打ち込みの音を重ねる手法)、サウンド的には新しい挑戦もしているんですけど、ドラムのサウンドリファレンスにはGOOD RIDDANCEでオーダーしてみたり、もともと好きなものがしっかり入っているという意味では最初の「LAST ALLIANCE」にもつながっているのかなと。
── ルーツになっている音楽は変わりようがない、と。
MATSUMURAそうですね。メロコアだけじゃなくて、中学生の頃とかに聴いていたザ・ブルーハーツやBOØWY、米米CLUBや高野寛さんとか。ポップスを含めていろんな音楽が混ざっている感じなのかなと。ANZAIはもっと洋楽寄りだよね。
ANZAIそうだね。やっぱり根底にあるものは変わらなくて、Bad ReligionやNOFXは今も聴いているので。
あとは僕が神と仰いでいるボブ・マーリーもそうだし。J-POPも聴きますけどね。米津玄師、Vaundy、YOASOBIとか。最初は「聴いてみるか」という感じだったんだけど(笑)、聴けば聴くほど新世代ポップスもカッコいいな〜と。
──「ループするホープ」のハードロック的なサウンドもカッコいいですね。すごく生々しいバンドサウンドだなと。
MATSUMURAそこはこだわったよね?
ANZAIドラムのスネアも生っぽさを意識したしね。ギターもかなり前に出ているし、ザラザラしたサウンド感も好きで。
MATSUMURAフー・ファイターズ的なアプローチだよね。最初は「このサウンドで、「ループするホープ」というタイトルでいいの?」と思ったんだけど(笑)。
MATSUMURA(vo/b)
── かなりポップのタイトルですよね。ポジとネガが交互にやってくる様子を描いた歌詞も印象的でした。
ANZAI落ちるときは落ちるし、まさに人生そのものなのかなと。「ループするホープ」という言葉を拾えて、曲に出来たのはよかったのかなと思います。
── 「花結び」の温かさ、切ない手触りも心に残りました。
ANZAIネタばらしみたいになりますけど、この曲はもともと友達のために作ったんですよ。「嫁さんに歌いたいから、曲を作ってくれない?」と言われて。愛する人、大切な人に向けたメッセージを込めた曲なんですけど、結果的にも自分の言葉で歌詞にできてよかったです。
── そしてアルバムの最後は「愛さえあれば」。めちゃくちゃストレートなタイトルですね。
MATSUMURA作って曲名考えるときにKANさんの「愛は勝つ」が頭をよぎりましたね。全体のサウンドとして、オーケストラとロックが混ざり合って、壮大になっていく感覚があって。
ANZAIこの曲を聴いたときは「座布団11枚あげたい」と思いました(笑)。まっちゃんらしさがある曲だし、ついに出してきたなと。もう30年くらいの付き合いなんですけど、ここまで来ると、ちょっとのことではビックリしないじゃないですか。でも、この曲が届いたときは「まだビックリさせるのか?」と。
MATSUMURA(笑)。確かに「愛さえあれば」というタイトルは付けられなかったですね、13年前は。“愛”という言葉さえ歌詞に使ってなかったんじゃないかな。恥ずかしかったんですよね、当時は。今はぜんぜん恥ずかしくない。
ANZAI年齢かな?
MATSUMURAそれはあるだろうね。家族が出来たり、子供が生まれたり、いろんな変化があったんだと思います。
── 『divine』というアルバムタイトルについては?
ANZAI曲が揃ったときに、僕もまっちゃんも歌いたいこと、伝えたいことがわりとはっきりしているなと思って。“愛”、“神”というテーマの曲がいくつかあったので、それに関連する言葉を探して『divine』にしました。神聖とか、神がかっているという意味ですね。
MATSUMURAアルバムのテーマみたいな話はまったくしていなかったんですけど、お互いに曲を持ち寄って、「共通しているものってなんだろうね?」という感じだったんですよ。
── ANZAIさん、MATSUMURAさんがそれぞれ曲を持ち寄ったら、相通じるテーマが浮かんできた、と。それもバンドマジックなのかも。
MATSUMURA10代の頃からずっと一緒にいましたからね。同じようなエリアで遊んで、同じような経験をして。音楽の趣味趣向、作るものは違えど、最終的にはひとつの作品になるというか。サウンド的にはかなりバラバラだったから、「アルバムになったときにどうかな?」と思っていたんですけど、マスタリングしてくれたタッキーさん(瀧口“Tucky”博達)がプロの仕事でまとめてくれました。
ANZAIアルバムが出来たときはいつもそうなんですけど、みんなに早く聴かせたいですね。ライブで披露することで、初めて曲に命が吹き込まれる感覚もあって。4月22日(水)にリリースされて、6月6日(土)のO-EASTのライブでアルバムが完成するんだと思っています。
── 6月6日(土)のレコ発はLAST ALLIANCEのキャリアにとっても大事なライブになると思います。
MATSUMURAまずは「いっぱい練習しないとまずいぞ」という気持ちがあります(笑)。O-EASTは自分たちのキャリアのピークのときにやっていた会場という印象があって。今回その場所を用意したのは「ここでもう1回やってこそ、第2章がある」ということでもあるんですよ。いいライブを見せるのは大前提ですけど、お客さんにいっぱい来てほしくて。そのためにしっかり発信しないといけないなと思っています。
ANZAI新曲半分、昔の曲半分ではなく、まずは『divine』の曲をガッツリやろうと思っています。もちろん古い曲もやるんですけど、心構えとしては、今の自分たちのメッセージを伝えたいなと。
MATSUMURA歌詞を書いているときから、お客さんのことをイメージしているところもありますからね。サウンドの変化で受け入れてもらえるのか不安はあるんですけど、ずっとLAST ALLIANCEを聴いてくれた人たちにはぜひ大絶賛で受け入れてもらえたらうれしいなと。この13年間のなかでサブスクも浸透したこともあるし、これまでリーチできなかった人たちにも届けたいですね。
ANZAIこれまでのファンの人たちには「帰ってきたで!アルバム作ったで!」とまずは言いたい(笑)。あとはまっちゃんも言ったように、若い世代にも聴いてほしいですね。自分が若いミュージシャンの曲を聴いて「カッコいいな」と思うのと同じように、今の若いリスナーにも何かを感じてもらえたらなと思っています。
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<リリース情報>
先行配信シングル
「神一重」
配信リンク: https://lnk.to/LA_kamihitoe
LAST ALLIANCE - 神一重 (Official Music Video)
8th フルアルバム
『divine』
4月22日(水) 発売
◼︎初回限定版(CD+DVD 特製スリーヴケース付):4,500円(税込)
◼︎通常盤(CD):3,300円(税込)
【DVD収録内容】 ※初回限定版のみ
2025年11月8日 新代田LIVE HOUSE FEVER『BBBが止まらない。』ライブ映像(約50分)
【CD収録曲】 ※全形態共通
1. イカロスと終の方舟
2. 神一重
3. 幻影革命団
4. LAST ALLIANCE Ⅱ
5. ループするホープ
6. 盲目のストレンジャー
7. 砂時計の街
8. Rewind
9. 自転好転雲外蒼天
10. シオン
11. 花結び
12. 愛さえあれば
<公演情報>
『Show divine 2026 “唄え、群青のラプソディ。”』
6月6日(土) 東京・Spotify O-EAST
開場 17:00 / 開演 18:00
【チケット情報】
スタンディング:4,800円 (税込・ドリンク代別)
※中学生以上チケット必要
▼一般発売:5月2日(土) 10:00~
https://w.pia.jp/t/lastalliance-2026/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2665746&afid=P66)
LAST ALLIANCEオフィシャルサイト
http://www.last-alliance.com/
提供元の記事
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