2021年5月12日 14:10
生誕260年記念企画展「北斎づくし」メインビジュアル公開 代表作を大胆に使ったデザインは祖父江慎
特別展「北斎づくし」が7月22日(木)より、東京ミッドタウン・ホール(六本木)にて開幕する。この度、本展のメインビジュアルが公開となった。
20歳で浮世絵師としてデビューしてから九十歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎。その生誕260年を記念し、本展において代表作である『北斎漫画』、『冨嶽三十六景』、『富嶽百景』の全頁・全点・全図が一堂に会する。
発表されたビジュアルは、アートディレクター / ブックデザイナーの祖父江慎が担当。展覧会のコンセプトである「尽くし」をテーマにデザインされた。
使用されているのは、現象を描くことに秀でていた北斎の想像力に着目し、本展の中心となる『北斎漫画』の中から、卓越した風の表現が描かれた『風のいたずら』(十二編)の一図。この図からも感じられる、ずば抜けた想像力やその表現力は、出展作品である『冨嶽三十六景 駿州江尻』でも存分に発揮されている。
一方、背景には北斎のまた別側面として、ユーモア全開の『踊独稽古』「悪玉おどり」を使用。まるでアニメーションのように描かれた振付と、リズミカルなセリフが思わず笑いを誘う。