作曲はKO-ICHIRO(Skoop On Somebody)、さかいゆう、杉本雄治、中川晃教、福田裕彦。ミュージカルで複数人の音楽家がいることはややもすれば統一感がなくなってしまう危険性もあるのだが、本作においては様々に場面が飛ぶ複層的な構造を持つ物語にマッチ。ブロードウェイらしい煌びやかなナンバー、キャラクターの心情をしっとり歌い上げるナンバー、コミカルなナンバー、サスペンスフルな展開にぴったりのナンバー等々、音楽も玉手箱のようだ。俳優たちのパフォーマンスのレベルの高さもあり、ミュージカルとして満足度の高いものになっている。