松たか子&松村北斗が夫婦役で築いた信頼「松さんのカンナが導いてくれました」

(撮影:梁瀬玉実)
インタビュー中、かき氷を食べるために行列に並べるか論争をして、劇中で演じたデートシーンのとりとめもない会話劇を彷彿とさせるやりとりを繰り広げていた松たか子と松村北斗。初共演のふたりが演じたのは、結婚をして15年のすれ違った夫婦。妻が時を越えて、若い頃の夫に再び恋をする物語は、心揺さぶられる深い感動に満ちたラブストーリーに完成している。数々の大ヒット作を手掛けてきた脚本家の坂元裕二と監督・塚原あゆ子が初タッグを組んだ『ファーストキス1ST KISS』で生き生きと存在する眩しすぎるふたりにこの冬、会える。
最初に台本をいただいた段階から、ぜんぜん飽きなかったんです
――松さんは、「カルテット」、「大豆田とわ子と三人の元夫」など坂元裕二さんの脚本に参加されるのは4回目です。松村さんは、坂元さんの作品に大きな影響を受けてきて、今回が坂元脚本の作品初参加となります。おふたりは、最初に脚本読んだとき、どんな印象を受けましたか。
松たか子(以下、松)坂元さんの脚本で映画に出させていただくのは初めてなので、新鮮に本を読みました。やっぱり面白いなって思いましたね。タイムトラベルで時間を行き来するところは、どうやって撮るのかなっていうのは、ありましたけど、それは監督たちが何とかしてくれることですから。