くらし情報『デザイナー・上野リチの世界初となる回顧展『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』開催』

2022年2月2日 12:00

デザイナー・上野リチの世界初となる回顧展『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』開催

上野リチ・リックス《プリント服地デザイン:ボンボン(2)》1925-35年頃京都国立近代美術館


テキスタイルをはじめ幅広いデザインを手がけた、デザイナー・上野リチの全貌を展観する世界初の回顧展『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』の東京展が、2月18日(金)より三菱一号館美術館にて開催される。

世紀末芸術の爛熟期にあったウィーンで生まれたリチ(Felice Rix-Ueno, 1893-1967)。日本の文化・芸術の影響を受けたヨーゼフ・ ホフマンらに学び、師が設立したウィーン工房のデザイナーとして活躍。そこでヨーゼフ・ホフマンの下で働いていた京都出身の建築家、上野伊三郎と出会い、結婚。日本では上野リチと名乗るようになる。

第二次世界大戦前は京都を拠点にウィーンへも赴き活動を行い、テキスタイル・デザインを中心に活動。七宝、織物など京都の伝統工芸の技術を取り入れながら、テキスタイル、小物類、個人住宅や店舗のインテリアなど、幅広いデザインに携わり、第二次世界大戦後は美術大学などの高等教育機関において、教育者として後進を育成した。

同展には、ウィーン、ニューヨーク、そして京都など世界各地から作品が集結。
自然をモチーフにした、柔らかく色彩豊かなリチのテキスタイル・デザインをはじめ、夫の伊三郎が設計した個人住宅や店舗のインテリアデザイン、さらにウィーン工房でのリチの師や先輩、同僚のデザイナーたちの作品の数々もあわせて展示し、リチのデザイナーとしての全貌を展観する。

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