栄光のパリ時代から故郷チェコに尽くした晩年の作品まで400点余りの作品を紹介『アルフォンス・ ミュシャ展』4月7日より開催
また、画学生たちの手引きになるようにと制作した名高い『装飾資料集』も展観される。
1900年のパリ万博で、自身と同じスラヴ民族のボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾を手がけたミュシャは、大作連作《スラヴ叙事詩》制作の足がかりを得て、後半生を祖国チェコとスラヴ民族に捧げることとなる。1910年の帰国後は、公共建築の壁面装飾に取り組むほか、独立したチェコスロヴァキア共和国のための様々なデザインを無報酬で引き受けたという。
同展では、祖国のために手がけた切手や紙幣のデザイン、また《スラヴ叙事詩》のパネルなども紹介される。パリ時代には商業デザインを通じて芸術を一般市民に普及させたことで、また後半生は国の公共のデザインを手がけたことで、常に「民衆のための芸術」という自らの信念を貫いたミュシャ。同展は、そうしたミュシャの生涯とその信念を紐解く機会ともなるだろう。
<開催情報>
『アルフォンス・ ミュシャ展』
会期:2023年4月7日(金)〜6月4日(日)
会場:八王子市夢美術館
時間:10:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜
料金:一般800 円、高校生以上・65 歳以上400 円
公式サイト:
https://www.yumebi.com
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