くらし情報『京都国立近代美術館もいよいよ再開  『チェコ・デザイン 100年の旅』展が開幕』

京都国立近代美術館もいよいよ再開  『チェコ・デザイン 100年の旅』展が開幕

ラジスラフ・ストナル 《耐熱ガラスのティーセット》 1931年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵


新型コロナウイルス感染症の影響で開幕延期となっていた京都国立近代美術館にて開催の『チェコ・デザイン 100年の旅』展が5月26日(火)についに開幕。7月5日(日)まで開催される。

同展では、家具やプロダクト、ポスター、さらにアニメーションやおもちゃなど、チェコ国立プラハ工芸美術館所蔵作品を中心に約250点の作品を紹介。また、ブックデザインの観点から、大阪中之島美術館準備室の協力のもと、同美術館所蔵のチェコの書籍も関連展示される。

展覧会場は、10章に分かれている。第1章では、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパで起こったアール・ヌーヴォー様式、例えばヴィクトル・オリヴァの「週刊誌 黄金のプラハ」のポスターなどが、続いて第2章では、1900年代前半に生まれた幾何学的形態、さらにチェコ・キュビスムを取り入れたグラフィック・デザインや本の装丁を見ることができる。

1918年にチェコスロヴァキアとして独立してからは、民族芸術と地方の伝統が押し出され、アール・デコ様式と重なって発展していった。第4章では、機能主義の影響を受けた工業製品、第5章では、戦争で素材が手に入りにくいなか天然素材を用いた食器といった、貴重な作品が展観できよう。

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