映画『グリード』が描くファストファッションの真実より重要な問題とは? M・ウィンターボトム監督が語る
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『ウェルカム・トゥ・サラエボ』『イン・ディス・ワールド』などを手がけた英国人監督マイケル・ウィンターボトムの新作『グリード ファストファッション帝国の真実』が18日(金)から公開になる。本作の主人公は、ファストファッションのブランド経営で莫大な富を手に入れた男。強欲(グリード)な男の姿とエンターテイメント性あふれる物語を通して、ウィンターボトム監督は現在の社会の姿や格差の問題、富の集中、世代間に格差が継承される問題を描き出していく。
本作は、監督が友人のジャーナリストからフィリップ・グリーンの話を聞いたことから生まれた。グリーンは数々のファッションブランドを経営するアルカディア・グループのオーナーだった(グループは昨年11月に経営破綻した)。
「グリーンは自分が同意しなかったり、気に入らない記事を見つけると、真夜中であっても記者に電話をかけて、叫び、しつこく説教するような人らしい。それに従業員に対して虐待的な態度をとる人物でもある。