2020年のクラシック展望 〜主役は生誕250年の“楽聖”ベートーヴェン〜
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2020年のクラシック界の主役は、生誕250年を迎える“楽聖”ベートーヴェン(1770-1827)だ。我々日本人にとっては、音楽室に飾られた肖像画によって刷り込まれてきた最も身近な作曲家ベートーヴェンがテーマなだけに、クラシック界全体が盛り上がるに違いない。いやはや楽しみ!すでに発表されている関連イベントも豪華絢爛だ。
“ヴァイオリンの女王”アンネ・ソフィー=ムターが登場する「サントリーホール・スペシャル・ステージ(2月20日〜24日)」では、ベートーヴェンの協奏曲や室内楽作品が披露される。
桜の季節の上野を彩る「東京・春・音楽祭2020(3月13日〜4月18日」でも、今年はベートーヴェン生誕250年を記念した特別プログラムが用意されるほか、音楽祭の開催期間自体も通常より1週間長くなるだけに、より一層充実したフェスティヴァルになりそうだ。
そして、ゴールデンウィークの東京を彩る “世界最大級のクラシック音楽祭”「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2020(5月2日〜4日)」のテーマも「ベートーヴェン」。2005年の日本初開催時以来15年ぶりに取り組むベートーヴェンだが、ベートーヴェンの周辺の作曲家までを描いた前回の「ベートーヴェンと仲間たち」