くらし情報『アートを通して美術館の謎に迫る『レイクサイドスペシフィック!―夏休みの美術館観察』市原湖畔美術館で』

アートを通して美術館の謎に迫る『レイクサイドスペシフィック!―夏休みの美術館観察』市原湖畔美術館で

森洋樹は、美術館までの道のりで目にした山や川、湖、ダム、ビル、家などをモチーフに、館までの風景を木彫で表現する。館にふり注ぐ光ゆえに、建物や周辺環境の表情が変わることに注目した石田真澄は、撮り下ろし写真でインスタレーションを制作。光岡幸一は、文字を書いたテープを建物に貼る手法を用いて「新たな導線」をつくり、美術館で過ごす人々の認識や動きを変えていく。
一方、トモトシは、引っ越し業者が壁や床に傷をつけないように養生する技術を応用し、建物の鋭角な部分を「やわらかく」、つまり「ほんわか」させていく試みを展開。また、BIENは、約9メートルの吹き抜けに建物の骨組みを現出させることで、リノベーションの痕跡を可視化する。
アートを通して美術館の謎に迫る『レイクサイドスペシフィック!―夏休みの美術館観察』市原湖畔美術館で

トモトシ《停滞のトレーニング》2021 年 Ⓒ YAKUSHI Kunihiro(参考図版)
美術館の謎に真っ向から迫るのは館の学芸員だ。30 年前の建築計画には、空中デッキや湖上の回廊など、バブル期らしい案が存在していたとか。当時の資料から時代性をとらえ、建築としての館の魅力に改めて迫る試みは、関連展示『学芸員の美術館観察』に結実した。
会場には、来館者が自らの発見を絵や言葉で表現できる「絵日記コーナー」

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