同時代音楽の旬を味わう 東京オペラシティの「コンポージアム2021」開催
世界中の若い世代の作曲家に管弦楽曲の創作を呼びかけるコンクール「武満徹作曲賞」の本選会を核とした、東京オペラシティの同時代音楽企画「コンポージアム」。23回目となる今回は、現在フランスを代表する作曲家のひとり、パスカル・デュサヴァンを審査員に迎えて開催される(5月27,30日:東京オペラシティ)。5月30日の本選演奏会では、32カ国91作品から譜面審査で選ばれた4曲が演奏され、最終審査が行われる。
一方、5月27日のオーケストラ公演「パスカル・デュサヴァンの音楽」では、様々な文化芸術を通して独自の世界を描くデュサバンの音楽世界が紹介される。ここでの演奏は、杉山洋一指揮東京都交響楽団のほか、横坂源(チェロ)、成田達輝(ヴァイオリン)というフレッシュな若手演奏家の登場にも注目したい。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、残念ながらパスカル・デュサヴァンの来日が不能となり、5月26日に予定されていた「パスカル・デュサヴァン トークセッション」は中止となった。しかし、30日の「2021年度武満徹作曲賞本選演奏会」は予定通り行われ、審査員デュサヴァンは、高音質・高画質の通信を用いて当日の本選をパリで聴き、審査を行うという。