くらし情報『井上ひさし生誕90年を祝い、こまつ座が『夢の泪』を初上演』

2024年1月27日 10:00

井上ひさし生誕90年を祝い、こまつ座が『夢の泪』を初上演

こまつ座『夢の泪』チラシ


2003年に新国立劇場のために井上ひさしが書き下ろした「東京裁判三部作」の第二作目『夢の泪』(第一作『夢の裂け目』、第三作『夢の痂』)が、初演から20年以上を経た2024年にこまつ座で初上演される。この作品は、戦争と東京裁判を当時の市井の人々の生活を通して見つめ、その真実を問い直すという意欲作である。

昭和21年4月から6月にかけての新橋駅近くの法律事務所を舞台に、弁護士・伊藤菊治の波瀾万丈な生活を描く。菊治は、7回も司法試験に落ちたものの腕利きの女性弁護士秋子と結婚し、亡父の開設した法律事務所で働きながらも女性に弱い性格が原因で離婚寸前になる。そんな中、秋子が東京裁判においてA級戦犯・松岡洋右の補佐弁護人になる依頼を受ける。菊治も宣伝のため、また秋子との関係修復のために松岡の補佐弁護人になることを決意する。だが、東京裁判に関しては、裁判そのものの意味や弁護料の問題など難問が山積みで――。

演出を手がける栗山民也は、「人間である以上何度も躓き後悔を繰り返しますが、それでもこの正体のわからぬ世界や人間の在り方について、いつも考えなくてはならない」と述べている。
そして、現在地球で起こるさまざまな不条理に対し、「確かなまなざしを持つことが必要なのです」

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