2022年5月23日 07:00
五感を揺さぶる朗読劇と銘打つ公演に、中村勘九郎が8歳の子どもになって登場。どんな驚きが待っているか!
だから対照的と言えると思うんですけれども、ただ、同じものも持っているかもしれないという感じではありますね。
──ということは、ルイとケイが会話するシーンも多そうですね。
そうなんです。二役が会話するのは僕だけなので、これは大変だなと思っています。しかも、8歳くらいって、男の子も女の子も声は変わらないじゃないですか。どうやったら違いを表現し、二人でしゃべっているということを見せられるのか。落語のように左右を向いてしゃべるのも違うような気がしていて、たぶんそれでは収まらないものが求められるのではないかなと思っています。
身体を使う表現も・・・?「観てのお楽しみです」
──政治家一族に生まれたルイと、代々続く歌舞伎役者の家にお生まれになった勘九郎さん。
共通項も見出せそうですか。
どうでしょう。ルイは、独特な自分の世界を常に持っているので、家による縛りや責任感を感じることなく、無邪気であったりはするんですよね。だから、大人になったら何になるのかと聞かれても、さらりと「大臣になるんじゃないの?」と言ったりする。でも、純粋であるがゆえに、とくにお母さん(花總まり)に愛されていないというのは、すごく感じているんじゃないかとは思います。