2023年1月10日 15:35
寛一郎の初舞台『カスパー』オールキャスト&公演詳細発表 首藤康之、下総源太朗、萩原亮介らの出演決定
3月から4月にかけて上演される舞台『カスパー』のオールキャストと公演詳細が発表された。
本作は、ヴィム・ヴェンダース監督作『ベルリン・天使の詩』の脚本家としても知られ、2019年のノーベル文学賞受賞作家であるペーター・ハントケが、19世紀はじめに実在した謎多きドイツ人孤児のカスパー・ハウザーを題材に描いた問題作。主役の孤児カスパーを、本作が初舞台となる寛一郎が演じる。
『カスパー』ビジュアル
寛一郎を支えるキャストとして、バレエやコンテンポラリーダンサーとしての華々しいキャリアを持ち、俳優としての活動もしている首藤康之が、カスパーをことばの世界へと誘い、調教する3人の謎の男“プロンプター”の一人を演じるほか、昨年『ピサロ』でウィル・タケットとも組んだ下総源太朗、そして文学座若手俳優の萩原亮介がプロンプター役として参加。
またカスパーの分身役として、小野寺修二作品の常連俳優でもある王下貴司、麿赤児率いる舞踏集団の大駱駝艦から高桑晶子、小田直哉、坂詰健太、荒井啓太の出演も決定した。
史実では、カスパー・ハウザーは16歳で保護され、言葉をまったく理解していなかったという。教育によって彼は、ただの音でしかなかった“言葉”に意味があることを知り、自分というものの存在や他者との関係について考えるようになる。