仲野太賀、主演作『泣く子はいねぇが』に並々ならぬ思い!「覚悟が決まった大切な作品」
サン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)のオフィシャルコンペティション部門に出品され、最優秀撮影賞に輝いた『泣く子はいねぇが』の公開直前イベントが11月11日、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の仲野太賀、共演する吉岡里帆と寛一郎、佐藤快磨監督が出席した。
2014年、『ガンバレとかうるせぇ』でぴあフィルムフェスティバル映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)&観客賞をダブル受賞した佐藤監督の劇場デビュー作。秋田の男鹿半島を舞台に、覚悟がないまま、父親になった挙句、ある不祥事が原因で、家族と故郷を捨てざるを得なくなった主人公(仲野)の葛藤と成長を描いた。佐藤監督が約5年の歳月をかけ、オリジナル脚本を書き上げ、その脚本にほれ込んだ是枝裕和氏が企画を担当している。
佐藤監督の脚本について、仲野は「なんてすばらしい脚本なんだと。滑稽さも含めた人間に対する愛おしさと深いまなざしを感じ、こんな風に人間を描ける作家さんは稀有だと思った」と回想。特に自身も登場するラストシーンは「強烈だった」といい、「自分が演じてみたいと思ったし、僕が今できる最大限の等身大をいかんなく発揮できる自信があった」のだとか。