2021年3月2日 07:00
市川海老蔵「土台は古典」 コロナ禍での『古典への誘い』に「緊張感を持ち続けたい」
と魅力を熱弁。「どんな女性が出てくるか楽しみにしてもらえれば。最近、背がちょっと伸びたので、いかに小柄に見せられるか……」と笑いを交え、見どころをアピールした。
「コロナ禍で稽古がしづらいのも、古典をやるチャンスが増えている理由。昨年9月、10月に続き『古典への誘い』に挑むにあたり、「世の中と同じで、当時の緊張感に比べると、少しゆるみが出てしまう可能性も。そこは不安材料なので、緊張感を持ち続けたい」と背筋を伸ばし、「(昨年の公演で)絆と仲間意識、そして助け合う気持ちを手に入れた。どの公演もつぶさず、感染者も出さずに、歌舞伎を待ち望んでいた皆さんに還元できたことで、信頼も得た」と誇らしげ。一方で「来てくださるお客さまを減らさざるをえない状況もあり、現実的にもっと考えないといけない」と鋭く指摘した。
取材・文・撮影:内田涼
公演情報
市川海老蔵 古典への誘(いざな)い
出演:市川海老蔵 / 市川男女蔵 / 中村児太郎 / 大谷廣松 / 市川九團次 / 片岡市蔵 / 市川右團次
演目:
一、『舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)』長唄囃子連中
二世藤間勘祖振付
二、河竹黙阿弥 作
『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)