Stray Kids・ワールドツアー日本公演『World Tour <dominATE JAPAN>』千秋楽!「STAYの人生は僕のものです!」ファンへの揺るぎない愛を叫んだ京セラドームレポート
Photo : 田中聖太郎
Stray Kidsが自身最大規模となるワールドツアーの日本公演『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』の千秋楽を12月8日、京セラドーム大阪で迎えた。当日はWアンコールを含め、自分たちで楽曲の制作を手がけた全35曲を披露。『ATE』や先日発売されたばかりのJAPAN 2ndアルバム『GIANT』のリード曲はもちろん、それぞれの個性を活かしたソロや『2022 MAMA AWARDS』を彷彿とさせるステージなど、3時間以上に渡ってStray Kidsの音楽を休む暇なく味わえる幸せな時間となった。
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ライブ開始時刻になるとスクリーンに次々とメンバーの姿が映され会場は大揺れ。そして巨大化したリノとスンミンがスクリーンから飛び出すように客席を覗き込むと歓声が上がり、『ATE』のCDのジャケット写真を模したセットからメンバーが登場。フィリックスが「ほな、行こかー!」と大声で叫び、「MOUNTAINS」でド派手にライブの幕が開けた。
Photo:田中聖太郎事務所
「Thunderous」「JJAM」と中毒性の高い曲を披露した後、リーダーのバンチャンが「STAY(※Stray Kidsのファンネーム)の皆さんお元気でしたか?京セラドーム大阪にまたスキズが戻ってきたで。その声がほんまに聞きたかった」と大阪弁でコメント。
リノが「今日帰りたくないSTAYは叫べ!」と煽るとドームに割れんばかりの悲鳴が響いた。
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「District 9」の後、ステージに無数のドアが登場し「Back Door」がスタート。ドアの開閉を利用した華麗なパフォーマンスでファンの心を奪うと前半のソロステージに突入。トップバッターのハンはロック曲の「Hold my hand」でハイトーンボイスを響かせ、会場を圧巻。エレキギターも掻き鳴らし、スキルの高さを見せつけた。
続くリノは爽やかなダンスナンバーの「Youth」でファンを魅了。スンミンは断崖絶壁のセットでアコーステックギターを弾き語りしながら「As we are」を歌唱する。透明感のある歌声に合わせたファンの掛け声もピッタリで心地良い一体感を生み出していた。
前半のソロステージのトリのヒョンジンはカメラに抜かれると投げキスを披露し、ファンは悶絶。彫刻のように美しい肉体で「So Good」を力強く、妖艶にパフォーマンスし、圧倒的な華やかさを放っていた。
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衣装を着替え、ド派手なセットと共に登場したStray Kids。『ATE』のリード曲の「Chk Chk Boom」を披露すると会場の熱気は急上昇。そのままラテン調の「TOPLINE (Feat. Tiger JK)」「Super Bowl -Japanese ver.-」とボルテージを高める曲が続き、センターステージで「COMFLEX」を披露。「LALALALA」では足音が揺れる程盛り上がり、サビでは客席もメンバーと一緒に合唱。日本オリジナル楽曲の「GIANT」ではダイナミックなパフォーマンスで会場を圧倒していた。
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激しい曲がしばらく続いた後は、バラード曲の「twilight」を歌唱。
優しく温かな空気が会場を包み込んだ。「Lonely St.」は客席にマイクを向けながらエモーショナルに歌い上げ、「Social Path (feat. LiSA)」はファンとの大合唱でスタート。途中LiSAのパートをバンチャンとハンが代わりに歌い、高い歌唱力で会場を席巻した。
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後半のソロステージはバンチャンの「Railway」で幕開け。最後は上半身裸になり、肉体美を披露する一幕も。アイエンはウエストが露出したセクシーな衣装で「HALLUCINATION」を披露。いつもグループの末っ子キャラのアイエンだが、妖艶な魅力を放ち、そのギャップに客席は歓声を上げていた。
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フィリックスは名前のイニシャルであるFをモチーフにした装置に乗って天井から舞い降りるように登場。
キラキラの花吹雪を浴びながら、「Unfair」を歌い上げる。フィリックスの美貌と儚げな演出が見事にマッチし、客席は思わず息を飲んだ。チャンビンはパワフルなラップとインパクトのあるサウンドがずっしりと響く「ULTRA」で後半のソロステージのトリを飾った。
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「GET LIT」のイントロが流れるとリノ、ヒョンジン、ハン、スンミンが登場し、4人でステージを盛り上げる。そして途中からバンチャン、チャンビン、フィリックス、アイエンも合流し、8人で一糸乱れぬパフォーマンスを展開した。そのまま「ITEM」「DOMINO」「God’s Menu」とアップテンポなナンバーを立て続けに披露。「S-Class」では客席との一体感も凄まじく、会場の温度も急上昇。ステージからは火花も上がり、ファンはStray Kidsに熱狂し続けた。
Photo:田中聖太郎
MCではヒョンジンが「STAYの人生は僕のものです」とファンへの揺るぎない愛をアピール。またバンチャンの鍛え上げた腹筋が見たいと会場から“見せて”コールが起きた。そして本編最後のパートがスタート。「VENOM」から「MANIAC」の流れは『2022 MAMA AWARDS』のパフォーマンスを彷彿とさせる大迫力のステージで、客席も歓声。最後は花道をメンバーとダンサーで全力疾走し、燃え尽きるようなパフォーマンスを届けた。
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ラフな衣装に着替え、再びステージに戻ってきたStray Kids。「I Like It」でアンコールをキックオフし、メドレーで「CASE 143 -Japanese ver.- + My Pace -Japanese ver.-」を歌い上げた。フィリックスは最後の挨拶で「大阪公演最終日が終わりました。
STAYの熱気に圧倒された3時間でした。僕の元気の源はSTAYやで。大好きなSTAYに1つ伝えたいです」言い、マイクなしで「ほんまにありがとう!」とファンに感謝の思いを絶叫。
Photo:田中聖太郎事務所
サプライズで「人混みの中でもSKZだけ見てるよ(ハートマークの絵文字)じーーっ焼き付け完了!」と書かれたスローガンを会場のファンがStray Kidsに見せると、メンバーはびっくり顔。「Stray Kids」を歌って一体感を高めた後、Stray Kidsのライブではお馴染みの「MIROH」を披露。最後はみんなで手を繋いで「またねー!」とStray Kidsはステージから去った。
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しかし、ファンの声に応え「じゃあ皆さん最後にいきましょう」とステージに戻り、「Chk Chk Boom (Festival Ver.)」をお届け。Stray Kidsは再びステージから去ったが、アンコールが起こると「メリークリスマス!」とファンの前に登場!日本オリジナル楽曲のクリスマス曲「Christmas Love」ではメンバーがサンタ帽などを被って愛嬌を振り撒き、会場はクリスマスムード一色に。
『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』千秋楽公演は、幸せな空気に包まれながら幕を閉じた。
Photo:田中聖太郎
Text:近藤加奈子Photo:田中聖太郎/田中聖太郎事務所
<公演情報>
Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>
2024年12月8日(日) 大阪・京セラドーム大阪