ダンス界の異才・山田うんが如月小春作品で演劇初挑戦
日本のコンテンポラリーダンス・シーンをリードする振付家・ダンサーの山田うん。オペラや演劇の振付、そして世界各国のプロダンサー育成でも活躍する彼女が、初めて手がける演劇演出作品『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』が1月10日(金)から19日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演される。
物語の舞台は、高度経済成長期に入る少し前の日本。倒産寸前の小さな靴工場、天下一運動靴店では、社長をはじめ、娘のハナコ、職人たちが倒産を逃れようと試行錯誤している。そんな靴工場に、両親を飛行機事故で亡くしたヨシダ・カズオが姉のアキコに連れられ救世主の如く現れる。足の速いカズオは、靴工場や町の人々の期待を一身に背負い、天下一運動靴店の靴を履いて走り続ける。そして、カズオはついにオリンピック選手候補に。しかし、大事な大会を前に怪我をしてしまい……。
本作は、1980~90年代に野田秀樹や渡辺えり、永井愛らに並び、日本の小劇場ブームを牽引し、2000年に44歳の若さで亡くなった如月小春の戯曲。詩情あふれる独自の言語感覚や身体性を重んじるスタイル、音楽の生演奏を取り入れるなど、多くの実験的舞台を生み出してきた如月が、テーマとして多く扱ったのが全体性としての“都市”とその中で孤立する“個”。今回は、繊細かつダイナミックなダンス作品を生み出す山田の特性を活かした演出で、高度経済成長期直前の日本で熱狂する群集と、周囲の期待に応えようとするばかりに孤独を深めていく主人公・カズオの姿が描かれる。さらに、この物語から着想を得て山田が創作する新作ダンスも同時上演。没後20年となる如月の作品世界が、より奥深く堪能できる構成になっている。
主人公・カズオを演じるのは、お笑いコンビ・まえだまえだとして幼少期から活動する前田旺志郎。近年は是枝裕和監督作品や大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』などへの出演で俳優としても活躍の場を広げる彼が、本作の演劇版、ダンス版でどんな表現を見せてくれるのかにも注目したい。
文:伊藤由紀子
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