パンダドラゴン、メンバーあづの卒業と結成7周年の記念を2部制で開催 「みんなとだったらどんな壁も乗り越えられると思います!」ヴィーナス・ゼウスと共に涙と笑顔で溢れた一夜をレポート
かまきり@株式会社DD
パンダドラゴンが4月22日神奈川・パシフィコ横浜にて『あづプロデュース 卒業公演「~きっとずっと同じ空の下~ / パンダドラゴン 7周年記念イベント ~コングラッチュ!!~」』と、『パンダドラゴン7周年記念イベント「~コングラッチュ!!~」』の2公演を同日に開催した。
パンダドラゴンは、オーディションをきっかけに結成され、MeseMoa.(めせもあ。)の弟分グループとして活動しているメンズアイドルグループで、TikTokでは、シングル「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」を使用した全動画の再生回数が2億回を突破し、メジャーデビューシングル「ないとびふぉーあだんす」音源初公開動画の再生回数が単独で200万回を突破するなど、驚異の数字を叩き出し、2022年4月Zepp Haneda、2023年1月中野サンプラザ、2025年3月14日には日本武道館での単独ライブをソールドアウトにするなど、活動のスピードを急速に高めている今注目のアイドルグループだ。
そんなパンダドラゴンがひとつの目標としていたパシフィコ横浜でのライブは、結成当初からのメンバーあづの卒業ライブと、結成7周年となる記念ライブの2部制で開催された。
一部のあづ卒業ライブでは笑顔と涙が入り混じる時間となった。
あづは挨拶で、「泣きたくない。泣くぐらいなら辞めるなよって言われそうだから‥‥‥。本当にやれてよかったです。
みんなに感謝を伝えたいです。みなさんのおかげでライブができたこと、感謝してます。ほんとにみんなに愛されてるなと実感して、ずっと憧れの先輩と一緒に仕事ができて感謝です。メンバーのみんな、この数年間何度も辞めることを止めてくれたり励ましてくれてありがとう。今日でパンダドラゴンじゃなくなるし、緑のペンライトなくなる。でも、みんなで見た景色は忘れないし、みんなとはこれからも友達でいたいです。なにも取り柄はないけど、唯一誇れることはあの時オーディションを受けようと一歩前に踏み出したこと。そしてこうやってみなさんの前にいられることです。
これからもいっぱい好きなことは好きでいてください!」と、集まったファンに投げかけ、メンバーも集まったファンも号泣状態で卒業ライブは幕を閉じた。
そして、パンダドラゴンの結成7周年記念となる第2部の幕が上がった。映像には気球に乗った王子の衣装を纏うパンダたちが登場し、この7年間の写真と共に時間旅行を始めると、そこにあづのメンバーカラー・緑のフェアリーも。この歴史を全員で彩ったことを証明していきながら、お城(会場)に到着すると大きな花火が上がり、一曲目「コングラッチュ!!」のイントロが流れ、白いコスチュームに王冠をつけた5人がステージに登場した。「大切な笑顔たちに気持ちこめて歌おう出会ってくれてありがとうずっとWatch me見守っててね 」これまでの7年間とこれからを託した歌詞から始まった記念ライブはすでに笑顔で溢れていた。
間髪入れずに2曲目「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」が始まると色とりどりの照明が会場を照らし、パラパラのリズムに合わせ全力で踊るステージは圧巻で、ほんの少し前の武道館公演から彼らのダンス力が急速に成長したように感じた。紫の照明に包まれて始まった「決戦!ヴァレンティーノ」では、突如として曲の表情を変えていくまるでミュージカルようなアレンジがステージにもよく映えて、玉手箱のようなステージに食い入るように見入ってしまった。「輪舞曲」では一変、一輪の薔薇を持ちながらどこかなつかしさを持つメロディの中、スリリングな空気感を演出した。
はじめのMCで一人ひとり自己紹介したあとは、観客とともに7周年を祝い和やかなムードに。「パンダドラゴンを見つけてくれてありがとう」という言葉がファンの心にも染み込んでいき、それぞれがこの7年間を噛み締めているようだった。そして曲は「恋はバンジージャンプ」へ。「ダイスキ☆シンドローム」では「この思い届きますように!」と会場の隅から隅まで、一人ひとりに言葉を届けていく姿が印象的だった。
MCでは、鳥籠に囚われてしまったフェアリーを助けるためにメンバーが大喜利(!?)で対決することに。「こんな王子やだ、どんな王子?」、「プリンセスがとっても不機嫌、笑顔にさせて」などのお題に、関西人・ぱっち、笑顔にさせる天才・なぎが立ち向かうも、鳥籠の鍵ははなかなか開かない‥‥‥。そして、「写真にひと言」のお題に、なるきが「僕の前世これですか?」とたいがの写真でいじると場内爆笑の中、ついにその鍵が開いた。
無事に鍵が開いたところで曲は「neverland」へ。炎の特攻に雰囲気も曲調も一変、メンバーの凛々しい表情が物語を演出していく。曲が終わると緑のメンバーカラーを纏ったフェアリーは「僕はほかの景色を見てくるよ、さあ新時代はすぐそこに来ている!」という言葉を残して旅立っていった。ここからが5人での新章の始まりだったのかもしれない。
それぞれがこれからの誓いを立て、メンバーカラーの衣装にチェンジ。「パンダドラゴンがこの令和盛り上げるぞ!俺たちはずっと変わらずに輝き続けていくからみんなついてこいよ!」となぎが叫び、曲は「じゃぱかわんだほ~」「NEO TRAVELER」へ進んでいき、キュートな中にクールさが交差していく彼らの表情には力強さが滲んでいた。
MCでパラゴンコールを客席と予行練習しつつ、「ないとびふぉーあだんす」に突入するとパラゴンコールが会場中に響き、ステージと会場がどんどん一体化していく。そして、続けざまにメドレー「(超)あいどる道中」~「万国みゅ~じっく」~「愉快痛快!ホアロハ!」~「VIVA!チャイナ」へ。
このメドレーに限らないことだが、パンダドラゴンの曲は様々なジャンルが入り混じるところが実に興味深く、様々なアレンジが施されることによって、かわいいだけのアイドルで終わらないところがパンダドラゴンのおもしろさだと感じるメドレーでもあった。
そして、ライブは終盤へ。スタンドマイクにメンバーカラーの花を施し、「天使に花束を」へ。「君が選んでくれたこと、たったその事実だけで、ほらこんなにも強くなれる」と、ファンへの感謝を歌に込め、「明日ハ晴レ」を披露したあとにはメンバー、一人ひとりから挨拶。
「みなさんのおかげで7年もアイドルを続けることができました。8年目もその先も僕たちと楽しい毎日を過ごしてください」(ぱっち)、「僕たちとみんなとの大切な記念日。このパシフィコ横浜で迎えられたこと本当に幸せに思います。これからもたくさんの夢を叶えていきましょう」(なるき)、「僕たちとみなさんにとって特別なバースデー、みんなと過ごせてとっても幸せでした。
これからも一緒に笑顔をたくさん作っていきましょう」(たいが)、「いつもみんなのおかげで笑顔になれてるし、俺のおかげでみんなが笑顔になれてたらいいなと思ってます。8年目もみんなを笑顔にする力を忘れずにがんばっていきます」(なぎ)。そして最後にようたが、「これまでの過去も、これから起こりうる未来も、ヴィーナス(女性ファン)、ゼウス(男性ファン)、みんなとだったらどんな壁も乗り越えられると思います。ヴィーナス、ゼウス、パンダドラゴンに幸あれ!!」と高らかに叫んだ。
本編最後はパンダドラゴンからのプレゼントとして、7月16日(水)に発売する新曲「マジ☆まじない」を初披露。翌日から配信がスタートすることも告げられ、会場の盛り上がりも最高潮に。今後もライブの定番曲として盛り上がりそうな新曲を最後に本編は終了した。
アンコールでは黒いツアーTシャツ姿で「エビバデDASH!!」を歌いながら客席から登場。
メンバーカラーのペンライトを揺らしながらウェーブを起こし、会場はさらに一体化。そして、「今日が最高の日だったと思ってもらえるようにもう一度お届けします」というなぎの言葉から流れたのは「コングラッチュ!!」。そう、一曲目に披露された曲だ。「おっきな愛でこの日を迎えられました、生まれて来れた事、Family 感謝してます」この歌詞にあるように、パンダドラゴンのこれまでとこれからを証明するに相応しい楽曲だった。
パンダドラゴンは5月3日(土・祝)に日本武道館公演の模様を収められたBlu-rayをオンライン限定でリリースし、愛知、群馬、北海道、東京でFCツアー『パンダドラゴン 1stファンクラブツアー ヴィーナス・ゼウス♡大感謝祭~いつもありがとう~』を開催。そして、シングルのリリースを記念したイベントが全国で開催され、7月16日(水) にはユニバーサル移籍第一弾シングル「マジ☆まじない」を発売。
さらに、パンダドラゴンが所属する株式会社DDの全グループが総出演するフリーライブが10月19日(日)神奈川・横浜アリーナで開催されることも決定。ライブは2部制で1部がフリーライブ、2部が有料ライブになるとのこと。彼らの躍進にこれからも注目していきたい。
Photo:かまきり@株式会社DDText:松木美歩
<公演情報>
あづプロデュース 卒業公演『~きっとずっと同じ空の下~ / パンダドラゴン 7周年記念イベント ~コングラッチュ!!~』
4月22日 神奈川・パシフィコ横浜