三谷幸喜×西島秀俊が語る“男の小ささ”「天ぷらそばで勝ち誇った自分が小さいなと思いました」
でも、今付き合ってる人とか奥さんに見られたらと思うとね。
西島それはもう大変なことですよ。
三谷でも、それって誰にでもあることだから。
西島僕は仕事柄、むしろ残ってしまうことの怖さというか辛さみたいなものを感じてしまうんです。だから、プライベートでもあまり写真は撮らないです。僕は、『はぐれ刑事純情派』がデビュー作なんですが、『はぐれ刑事〜』ってよく再放送があるんです。自分が生まれて初めて演技したような映像が定期的に電波に流れるんですよね。再放送いただけるのはありがたいことですが、正直なところ自分で見るのはちょっと恥ずかしくて、勘弁してほしいと思ったりもします。
――では最後に。お二人がそれぞれ「俺って小さいな」と感じたエピソードを聞かせてください。
三谷とある立ち食い蕎麦屋で天ぷらそばを食べていたら、僕と同世代で結構活躍している舞台演出家が同じ店にいて。その人はかけそばを食べていたんです。それを見て、天ぷらの分だけ俺のほうがこの人より一歩前に出ていると心の中で勝ち誇った自分に対して小さいなと思いました(笑)。
西島この間、とある撮影で担当してくれた衣裳さんが、まだデビューしたての20代、それこそ初めてCMに出演したときにご一緒した方だったんです。