ゴッホが模写した名作も! 太田記念美術館で歌川広重の最高傑作「名所江戸百景」全120点を一挙公開
江戸時代後期に名所絵で一世を風靡し、生涯にわたって第一線で活躍し続けた絵師・歌川広重が最晩年に描いた「名所江戸百景」シリーズ。所蔵する全120点を約8年ぶりに一挙に公開する展覧会が、4月15日(水)から6月14日(日)まで、東京・原宿の太田記念美術館で開催される。
「名所江戸百景」は、歌川広重(1797-1859)が還暦を迎えてから62歳で没するまでの3年間に手掛けたシリーズ。一部は没後に出版された、まさに絶筆と言える作品だ。広重にとっては、生涯最大の作品数を誇る大作シリーズでもある。今回は、その初代広重が手掛けた118図に、二代広重が描いた1図、及び目録を加えた全120点が、前後期に分けて公開される。同館の所蔵作は、国内でも指折りとなる、きわめて良好な保存状態と美しい彫摺を誇るもの。その全貌を間近で堪能できる、またとない機会となっている。
歌川広重《名所江戸百景 深川洲崎十万坪》(前期展示)
見どころの一つは、革新的でデザイン性の高い画面構成だ。手前に極端に大きなモチーフを配した「近像型構図」と呼ばれる大胆な構図、意表をつくトリミング、上空から俯瞰(ふかん)する視点などを駆使した奇抜な構図からは、晩年の広重が風景画の表現の革新に挑んでいたことが見てとれる。そしてその革新性は西洋美術に深い影響を与え、例えばファン・ゴッホが模写した《亀戸梅屋舗》や《大はしあたけの夕立》もこのシリーズの作品だ。
歌川広重《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》(前期展示)
歌川広重《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》(後期展示)
もうひとつの見どころは、描き出す題材に対してもまた、広重が従来にない新たな視点から取り組んでいることだ。たとえば、市中から郊外にまで視野を広げた広重は、王子や目黒といった自然景観に恵まれた地域をはじめ、新たな名所を精力的に開拓すると同時に、黒船来航後の御台場建設によって削られた御殿山の姿を描くなど、激動する幕末の社会状況や変わりゆく世相も敏感にとらえたのだった。
刊行から約10年後、日本は明治時代を迎える。同シリーズはまた、様変わりする直前の江戸の情景を残した点でも貴重なものとなっている。広重の旺盛な創意と挑戦が凝縮されたシリーズの圧倒的な魅力を、ぜひ会場で堪能したい。
<開催情報>
『歌川広重「名所江戸百景」最後の挑戦』
会期:2026年4月15日(水)~6月14日(日)
[前期]4月15日(水)~5月10日(日)
[後期]5月15日(金)~6月14日(日)※前後期で全点展示替え
時間:10:30~17:30(※入館は~17:00)
休館日:月曜、5月7日(木)、5月12日(火)~14日(木)(※ただし5月4日(月)は開館)
料金:一般1200円、大高生800円
公式サイト:
https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
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