明日公開。平川雄一朗監督が語る『記憶屋 あなたを忘れない』
(c)2020「記憶屋」製作委員会
人間の特定の記憶を消すことができる人物がいたとしたら?恋人から自分に関する記憶が消えてしまったとしたら? そんな刺激的な設定を描く映画『記憶屋 あなたを忘れない』が明日から公開になる。監督・共同脚本を務めた平川雄一朗は“記憶屋は一体、誰なのか?”よりも“人間にとって記憶とは何か?”を重視して撮影にあたったという。脚本づくりにおけるこだわり、出演者への信頼、そして何があっても死守したかったラストへの想い……公開前に平川監督に話を聞いた。
本作は、大学生の遼一(山田涼介)が恋人から自身の記憶が一切消えていることに気づくところから物語が始まる。彼女の記憶はなぜ消えてしまったのか?記憶を元に戻す方法はあるのか?遼一は幼なじみの真希(芳根京子)らの協力を得ながら調査を進め、やがて人の特定の記憶を消すことのできる“記憶屋”の存在を知る。
誰だって忘れたいことはある。でも、その記憶が永遠に消えてしまうのは良いことなのか?原作小説はミステリアスな展開が魅力だが、平川監督は「僕は今までエンタテインメント作品を手がけることが多かったんですけど、この原作とキャストであれば人間ドラマを描きたいと思った」