『ドロステのはてで僕ら』土佐和成×朝倉あき、特別対談 「何度見ても面白い発見がある作品」
京都を拠点に活躍する劇団・ヨーロッパ企画が初めて長編映画を製作した。『ドロステのはてで僕ら』は2分後の未来がわかる物語。モニターのなかの自分と、モニターを見ている自分によって、現在、過去、未来がひとつの空間に現出するというワンダーな出来事を、ビルの1階、2階、5階を使ってワンカメ長回しで撮影した。俳優たちに漲る緊張感によってこれがただならぬ事態であることが伝わってくる。2分後の自分に出会ってしまった主人公カトウを演じる土佐和成はヨーロッパ企画の劇団員、彼がひそかに想う女性・メグミを演じる朝倉あきはヨーロッパ企画作品に初参加。ふたりはこの新感覚な映画にどう立ち向かったのか。
ーー2分後の未来がわかるというユニークなアイデアのSF作品に出演したおふたりはSF映画はお好きですか。
朝倉あき(以下、朝倉):SFには詳しくはないですが、『スター・ウォーズ』世代なので、宇宙を舞台にした映画は好きです。
土佐和成(以下、土佐):『スター・ウォーズ』世代なんですか。
朝倉:小学生の頃、エピソード1、2、3をやっていて好きで見ていました。最近観た『メッセージ』(2017)という宇宙を舞台にしたハリウッド映画は本当に面白かったですよ。