異種格闘技戦となった『Crazy Jump 2024』ライブレポート 音楽性も人間性もバラバラな6組が登場
重厚なサウンドの容赦ない連射に、無条件に覚醒させられた瞬間だった。
■KALMA
この日のトリを務めたのはKALMA。SEとして流れる大音量のT-REX“20th Century Boy”をかき消すほどの爆音を鳴らしながら、「最後まで残ってくれてありがとう!」と感謝を述べつつ畑山悠月(vo/g)の「イエーーーイ!」と叫ぶ声が会場中に反響して鼓膜を刺激したスタジアムロックナンバー“Millennium Hero”に続き、一発入魂でイベント終盤のフロアを全肯定する“これでいいんだ”“隣”を連打するなかで、畑山は身震いするようにのけぞりながら倒れ込む場面も。「みんな好きにして。おれもめっちゃ好きにします」と言い放ち、金田竜也(ds/cho)の16分音符を多用した細かなビートと2ビートに交互に乗りこなす“ROOM”、さらにマイクスタンドを倒してもなんのその爆速で我が道を行くショートチューン“モーソー”と続く目まぐるしい展開に、フロアの長丁場の疲れも吹っ飛んでいくようだった。
チューニングを終えて“恋人はバンドマン”を丁寧に届けると、「おっきい場所は自分の声が伸びていく感じで、すごく好きです」