【ライブレポート】夏だ、ファンクだ、パーティーだ BRADIOのアルバムリリースツアー、ファイナルを飾る東京の熱い夜
そして間違いなくこの日のハイライトのひとつ、『DANCEHALL MAGIC』の中でもメッセージ性の強さが際立っていた「運命へ」。ねばっこいミドルテンポのファンクビート、大山の華麗なワウギター、寡黙だが芯の太い酒井のベース、真行寺のゴスペルライクな熱唱、そしてフロアいっぱいに鳴り響くリフレインの大合唱。「運命へ、それ決めんのオレたちだ」。単純な繰り返しがじわじわと胸に沁みる、これぞ音楽のマジック。
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「毎日が楽しい人も、毎日が辛い人も、笑顔じゃなくても、へこたれてる顔でも、みんなが俺たちの財産です。それをキラキラさせるのがBRADIOの音楽だと、このツアーで感じました。俺たちと出会ってくれてどうもありがとう」(真行寺)
ダンスホールの魔法とは一体何か。しみじみ語る真行寺の言葉には本音しかない。
ラスト2曲は、重心の低いヘヴィなミクスチャーサウンドが理屈抜きでかっこいい「Buster!」、そして華やかな80’sポップ感あふれる「ソウル・ギャラクシー」。大山のレスポールが火を噴き、真行寺がマイクを持ったままフロアに飛び込んだ。人波に埋もれてアフロしか見えないが、歌い続けるシンガーを邪魔しないように輪を作る観客が優しい。