『ミケル・バルセロ展』東京オペラシティアートギャラリーにて開幕 スペイン現代美術を代表するアーティスト、日本初の大規模個展
ダイナミックでありながら、細部まで細やかに描かれているのだ。
《雉のいるテーブル》(1991)
《雉のいるテーブル》(1991)部分
《雉のいるテーブル》(1991)部分
陶の作品も数多く制作している。陶を「絵画の延長」として捉えているバルセロは、力を加えて歪ませた陶に、魚や馬、金魚や骸骨などをペイントし、あたらしいイメージを付加していく。
展示風景より
《カサゴの群れ》2020年
展示風景より「ブリーチ・ペインティング」のシリーズ
このほかにも、暗色のキャンバスに漂白剤で描いた肖像画の「ブリーチ・ペインティング」のシリーズや、旅先の風景を描いたドローイング、パフォーマンスの記録映像など、本展ではバルセロのジャンルを超えた活動を紹介していく。
展示風景より
「人間が生きるということ、自然や根源などをテーマにしたバルセロの作品。激しい筆致でありながら、どこかかわいらしい色彩とフォルムが親しみも感じさせる。日本ではほとんど未紹介のアーティストの作品を、一度体感してみよう。
取材・文:浦島茂世
【開催情報】
『ミケル・バルセロ展』
1月13日(木)~3月25日(金)、東京オペラシティアートギャラリーにて開催
http://www.operacity.jp/ag/
11月30日(土)に、設立25周年記念 五井平和財団フォーラム「PEACE TO PEACE」を日経ホールで開催