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『たたかう仏像』静嘉堂@丸の内で 他館に類をみない大型の「神将俑」コレクションが17年ぶりに勢ぞろい

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『たたかう仏像』静嘉堂@丸の内で 他館に類をみない大型の「神将俑」コレクションが17年ぶりに勢ぞろい


2026年1月2日(金) より、静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)では、『たたかう仏像』展が開催される。館所蔵の重要文化財《十二神将立像》(浄瑠璃寺旧蔵)を中心に、彫刻や絵画に表された神将像や明王像など、救済の最前線で人々を救う様々な仏像を紹介する展覧会だ。

ふつう「仏像」というと、柔和な表情をたたえた仏や菩薩の姿が思い浮かぶが、寺院の中には甲冑をまとった四天王像や十二神将像、あるいは火焔を背負った不動明王像など、怒りの表情を見せる仏像も存在する。そうした仏像は、外敵や災厄から人々を守り、個人の内面で煩悩とたたかう仏として信仰されてきた。

『たたかう仏像』静嘉堂@丸の内で 他館に類をみない大型の「神将俑」コレクションが17年ぶりに勢ぞろい

重要文化財浄瑠璃寺旧蔵《十二神将立像》のうち午神像安貞2年(1228) 頃展示期間:1/2~3/1
同展ではまず、浄瑠璃寺旧蔵の《十二神将立像》全9躯を、2期に分けて紹介。十二神将は古くから、時間や方位を司る十二支と強く結びついており、「子=ネズミ」「丑=ウシ」「寅= トラ」と関連づいた神将たちの、ユニークなポーズも見どころだ。今回はそうした十二神将像の造形を堪能するとともに、2026年が午年であることにちなんで、唯一明快な図像典拠が存在しない旧浄瑠璃寺の午神像の図像の謎にも迫る。

『たたかう仏像』静嘉堂@丸の内で 他館に類をみない大型の「神将俑」コレクションが17年ぶりに勢ぞろい

木造《十二神将立像》安貞2年(1228) 頃展示期間:1/2~3/1
また、十二神将像と同様の姿形をしているものが多いことから、神将像のルーツではないかと考えられる「神将俑」も公開する。
「神将俑」とは中国・唐時代の副葬品で、緑、白などの鉛釉が鮮やかな三彩俑。静嘉堂文庫では、国内他館に類を見ない大型神将俑群のコレクションを持つ。これら神将俑の17年ぶりの勢揃いとなる同展では、ぜひ日本の神将像と比較しながら見てみたい。

『たたかう仏像』静嘉堂@丸の内で 他館に類をみない大型の「神将俑」コレクションが17年ぶりに勢ぞろい

《加彩神将俑》のうち吽形像唐時代(7~8世紀)
十二神将の他にも、会場には毘沙門天、明王、眷属など、「たたかう仏像」が集結し、それぞれの役割が紹介される。同展で得た知識は、その後の仏像・仏画鑑賞に、大いに役立つに違いない。

<開催概要>
『たたかう仏像』
会期:2026年1月2日(金)~3月22日(日)
前期:1月2日(金)~2月8日(日)後期:2月10日(火)~3月22日(日)
会場:静嘉堂@丸の内
休館日:月曜、1月13日(火)、2月1日(日)、2月24日(火)※ただし1月12日(月・祝)、2月23日(月・祝)は開館
時間:10:00~17:00※1月28日(水)・2月25日(水) は~20:00、3月20日(金・祝)・21日(土) は~19:00、入館は閉館の30分前まで
料金:一般1,500円、大高1,000円

公式サイト:
https://www.seikado.or.jp

提供:

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