有村架純「その瞳に救われた」 映画『前科者』で初共演した森田剛に感謝の言葉
罪を犯した前科者たちの更生・社会復帰をサポートする保護司の姿を描いた映画『前科者』の公開直前イベントが1月20日、都内で行われ、主演の有村架純、共演する森田剛、磯村勇斗、石橋静河、岸善幸監督が出席した。
原作・香川まさひと、作画・月島冬二によるマンガをドラマ化&映画化した社会派ヒューマンドラマ。映画『花束みたいな恋をした』(2021年)での好演が記憶に新しい有村が保護司の主人公・阿川佳代を演じ、「正解はないかもしれないですが、寄り添うこと、助け合うこと、許し合うことの大切さがメッセージとして届いたら。一筋の光として、皆さんの背中を押せるような作品」とアピールした。完成した作品を「エンターテインメント性もあり、皆さんのお芝居もすばらしい」と評し、「自分が参加できたうれしさをジワジワと噛みしめている」と手応え十分の表情だった。
森田は更生し社会復帰へ近づいていたが、ある日忽然と姿を消し、再び警察に追われる身となる男・工藤誠を演じ6年ぶりの映画出演。「心温まる映画で、涙が出ました。保護司の存在をフィーチャーしていて、それだけでも意味があるし、自分としては、役柄の苦しみや悩みを表現したいなと思った」と振り返った。
有村と森田は初共演し、「瞳の美しさにハッとさせられた。その瞳に救われた」(有村)、「役を通して、人に対する寄り添い方や諦めない強さを見せてくれた」(森田)と感謝を寄せあった。
磯村は事件を追う刑事役で、有村とはドラマ「ひよっこ」以来約4年ぶりの共演。久しぶりの再会に、磯村は「感慨深いですね。人としても女優さんとしても、大きく羽ばたいているし、どんな芝居も受け止めてくれるので安心感があった」と感無量の面持ち。一方、有村は「お互いにいろんな経験をし、充実した目をしていたので、そういう姿で再会できたことが喜ばしいですね」と笑みを浮かべ、かつて夫婦を演じた縁にしみじみしていた。
「座長として、みんながついていきたくなるし、みんなを包み込んでくれる存在。お話するとお茶目だし、すばらしいリーダーですね」と有村の座長ぶりを絶賛するのは石橋。
岸監督は有村がラーメンを食べるシーンに触れて、「有村さんには3杯食べていただき、4杯目で『もう食べられません』って言われまして(笑)。でもそのシーンが大好きで、映画監督をやっていて、初めてモニター越しに自分も泣きました」と振り返った。取材・文・写真=内田涼
『前科者』
1月28日(金)公開
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