くらし情報『「六月大歌舞伎」開幕 澤瀉屋の演出の『傾城反魂香』、松嶋屋の親子孫三代が共演の『義経千本桜』を上演』

2023年6月5日 11:10

「六月大歌舞伎」開幕 澤瀉屋の演出の『傾城反魂香』、松嶋屋の親子孫三代が共演の『義経千本桜』を上演

生まれつきの吃音のため思うように話すことのできない又平に代わり、口達者なおとくが夫の想いを切に訴える場面や、絶望する又平に寄り添うおとくの姿に夫婦の絆が滲み、胸に響く。又平とおとくの一挙手一投足に見入り静まり返る場内から一転、又平の渾身の一筆が起こした奇跡には、客席からは温かく大きな拍手が送られた。

また、本公演では昭和45年以来53年ぶりに「浮世又平住家」を上演。又平が描いた大津絵から人物たちが抜け出す賑やかな演出と、澤瀉屋ゆかりという“おまんまの立廻り”も楽しく、客席も大盛り上がり。全編を通して人間国宝・竹本葵太夫の浄瑠璃が情感豊かに響き渡り、又平を演じる中車と女房おとくを演じる壱太郎夫婦の情愛と、華やかな幕切れに場内は大きな拍手と感動に包まれた。

続いては、本年没後130年を迎えた河竹黙阿弥が、草双紙をもとに脚色した『児雷也(じらいや)』。蝦蟇(がま)、大蛇、ナメクジの妖術を使う児雷也と大蛇丸と綱手の“三すくみ”の対決でも広く知られる人気作。当月は、児雷也(中村芝翫)と、実は児雷也の許嫁である綱手(片岡孝太郎)、山賊夜叉五郎(尾上松緑)、高砂勇美之助(中村橋之助)が繰り広げる「だんまり」

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