くらし情報『「六月大歌舞伎」開幕 澤瀉屋の演出の『傾城反魂香』、松嶋屋の親子孫三代が共演の『義経千本桜』を上演』

2023年6月5日 11:10

「六月大歌舞伎」開幕 澤瀉屋の演出の『傾城反魂香』、松嶋屋の親子孫三代が共演の『義経千本桜』を上演

など、歌舞伎ならではの様式美に満ちた楽しい場面が満載で、児雷也が伝授された妖術によって蝦蟇が出現すると、ケレン味溢れる舞台に大きな拍手が巻き起った。

昼の部を締めくくるのは、華やかな舞踊『扇獅子(おうぎじし)』。舞台は、新年を迎えた日本橋。芸者たち(中村壱太郎、坂東新悟、中村種之助、中村米吉、中村児太郎)が、心浮き立つ春から青葉の芽吹く初夏へ、季節の移り変わりを艶やかに踊る。清元の叙情的な旋律が耳に心地よく、芸者衆の美しさが視線を惹きつける中、季節は秋へ。ここへ、中村福助勤める成駒屋のお福が登場すると、舞台上がさらに華やいだ。芸者衆は、扇を獅子頭に見立てた扇獅子を華やかに見せ、獅子の毛ぶりを華麗に披露。芸者たちが息を合わせて魅せる江戸の四季の移ろいに、場内が朗らかな雰囲気に包まれた。


『義経千本桜』では親子の情愛を大切に

夜の部は、歌舞伎三大名作のひとつに数えられる『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』より、原作の三段目「木の実・小金吾討死・すし屋」と、四段目の切「川連法眼館」を上演。「木の実・小金吾討死・すし屋」では、主人公・いがみの権太を片岡仁左衛門が勤め、「木の実」で仁左衛門、片岡孝太郎、片岡千之助と、松嶋屋の親子孫三代が共演することでも話題となっている。

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