2024年4月14日 12:30
新国立劇場『デカローグ1~4』開幕 各舞台写真&キャストコメント到着
小島聖、千葉哲也
【デカローグ2 ある選択に関する物語】
■前田亜季
ついに開幕です。
時代は1980年代後半のポーランドですが、今の私たちにも通ずる、普遍的な悩みや葛藤の中で人生を歩んでいる人々の物語です。
人間の不甲斐ない部分も含め、日々を生きていく背中にそっと手を添えてくれる様なキェシロフスキの優しい視点や肯定感に、稽古中何度も救われる気持ちになりました。
お客様にも、この団地の住人として感じてもらえたら嬉しいです。舞台ならではのデカローグを見ていただけるよう、精一杯この中で生きたいと思います。
■益岡徹
稽古を重ねる事に、生きるということ、を考える作品だなと、実感しています。私の役の老いた医師は、戦争で妻や子供、家族を失っています。その後40年以上をどう生きてきたのか、そのことは、書かれていません。
おそらく1枚の家族の写真とその記憶と、厳しい人生を生きてきたのだろうと。そして身ごもった子供を産むべきか、堕ろすべきか苦しむドロタの姿に、それでも、人は生きるべきと医師は気がつく。私も、楽日までずっと考えることになりそうです。
『デカローグ2 ある選択に関する物語』より左より)益岡徹、前田亜季
【デカローグ4 ある父と娘に関する物語】
■近藤芳正
こんなに、心に汗掻いたのは初めてだ。