「悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ」 監督が語る映画『ジョーカー』
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全世界に熱狂的なファンをもつ人気キャラクターを主人公に据えた衝撃作『ジョーカー』が、10月4日(金)から公開になる。本作では、後に自らを“ジョーカー”と名乗る心優しい男アーサーをホアキン・フェニックスが演じ、人気コメディ『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップスが脚本と監督を務めた。観客の中にはなぜコメディが得意な監督が『ジョーカー』を?と思うかもしれない。しかし、フィリップス監督はこう言い切る。「悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ」
映画の主人公アーサーは老いた母と暮らしている、優しいが孤独な男だ。舞台になる大都会は暴力や経済的な格差がひどく、彼は“人を笑わせて幸福にしたい”と願っているが、次第に追いつめられていく。
荒廃し、問題が山積みの社会と、そこで生きる孤独で苦しみを抱えた主人公。本作は『タクシードライバー』や『真夜中のカーボーイ』など1960年代後半から70年代のアメリカで公開された多くの名作映画を思わせる設定だが、そもそも本作は監督が「1970年代に作られた人間を考察する映画に大きな影響を受けてきたので、それをコミックブックのキャラクターでやったらどうだろう?」