手取り18万円以下の極貧OLでも簡単に貯められる!“節約と貯金のコツ”
アベノミクス効果で景気は回復基調と言っても、まだまだ不景気な世の中。
でも、収入が少ないからと言って貯金ゼロでは、何かの事情で働けなくなれば、即ピンチに。しかもスキルアップを目指そうにも、勉強のための費用さえも準備できません。
安心のためにも、未来のためにも、貯金は必要!ということで、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんに、収入が少なくてもできる、節約と貯金のコツをうかがいました。
●整理されたスリムなお財布で浪費とサヨナラ!
雑誌の企画などで、若い女性の家計相談を受けることが多い花輪さん。
「18万どころか手取り月収13万円など少ないお給料で頑張っている人は珍しくありません。そこから貯金をするのは大変ですが、ちょっとした工夫で、悲壮感なく貯金ができますよ」
お給料天引きで貯金に回す、家計簿をつけるといった基本ワザは以前ご紹介した「200万の借金女からゆうゆう貯金女に!浪費家のための貯蓄術」に記載した通りですが、それに加えて日々の支出を抑える上でぜひやっておきたいのが、お財布の整理だそう。
「レシートやポイントカード、お守りなどでお財布がパンパンの人は、決まって貯金ができていません。
まず、必要ないものはお財布から出しましょう。レシートは毎日出して家計簿に記録して。
ポイントカードはお得にみえて、実は消費を誘発するものです。たくさん持っていると、ついあちこちのお店でお金を使ってしまいますから、どこでも使えるものとよく行くお店のもの、5~10枚に厳選して持ちましょう」
パンパンのお財布は見た目もカッコ悪いですよね。スリムなお財布をさっと取り出す自分を想像すれば、お財布の整理も頑張ることができるはず!
●まずは家賃&通信費を抑えよう
花輪さんによれば月々の生活費を抑えるために、まず見直したいのが住居費&通信費なんだそう。
「1人暮らしの女性の場合、家賃が月収の半分以上になっていたり、収入が少ないのに携帯代が月1万円以上という人が結構います。この2つを抑えるだけで、ぐっとお金が貯まる暮らしになりますよ」と花輪さん。
「家賃は月収の1/3までに。
おしゃれな街に住みたい、新しい物件が良いなどのこだわりがあるのはわかりますが、妥協点を見つけて、安くて良い物件を探しましょう。例えば、人気のエリアでも駅から少々遠ければ、家賃は下がります。遠い分は歩けばいいし、その方が健康的。築年数は古すぎなければ(昭和56年以前の建物は新耐震基準に対応していない)問題ありません」
最近人気のシェアハウスもオススメだそう。では、通信費は?
「何が何でもスマホにする必要はあるのでしょうか。通信費は、携帯代とインターネット代を合わせて月収の5%に抑えたいもの。ネットやメールは自宅ですると割り切って、携帯はPHSなどで通話専用にすると節約できます。どうしてもスマホがいいなら、自宅にインターネット回線は引かないという選択もありますね」
●ちまちま節約より、ポイントを絞ってがっつりカット!
このように、自分なりのポイントを決めて譲れる場所は大胆にカットするのが、スマートな節約の秘訣のよう。
「例えば、光熱費を節約するにしても、すべての家電の主電源をいちいち落とすよりも、節電効果の大きいエアコンや冷蔵庫、照明やテレビに絞って対策をとる方が効果的です。食費を減らしたいならカップ麺や売れ残りの値引き弁当で暮らすより頑張って自炊スキルを磨いた方が、食費を抑え、なおかつ豊かで健康的な食生活を送ることができますよ」
何から何まで少しずつ節約ではなく、メリハリが大切なんですね!
「そうですね。そういう視点で節約に取り組めば、日々の生活に対する満足感もアップします。収入は少なくても、楽しくお金を貯めることができるはずです」
<文:市川裕子取材協力:ファイナンシャルプランナー花輪陽子>