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バツイチの婚約者につきまとう元妻 美人弁護士が答えます!

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バツイチの婚約者につきまとう元妻 美人弁護士が答えます!
バツイチの婚約者につきまとう元妻
式を目前に控えている婚約者がいます。その彼はバツイチで元妻と今でも定期的に会っているようです。最初は仕方ないと思っていたのですが、式を控えているにも関わらず距離感は変わらず、結婚を機に改善してほしいと彼に伝えても曖昧な答えで…。私としては元妻と関係を絶ってもらいたいのが本音ですが、元妻は私たちの邪魔をするつもりもないし、彼と連絡をとって食事するだけで幸せだと言い張るのです。もしかしたら浮気されるかもしれないという不安もありますし、法的に対処する方法ってありますか?

たしかに、これから式を挙げるという幸せなはずの時期に、夫となるべき人が元妻とデートをしている…というのは心許ないですね。これから結婚する相手が頻繁に元配偶者と会っているというのは、通常は嫌だと思う方が多いでしょう。
法律では、刑罰をもってする以外に「人の行動を強制する」ことはできませんので、強制的に彼と元妻が会わないようにする方法はない、というのが実際のところです。しかし、あなたの再三の申し入れにも関わらず、彼と元妻がデートをやめない、浮気の可能性もある、ということであれば、これは婚約破棄の正当理由となりえます。
その場合、彼と元妻に対し、婚約破棄を理由とする慰謝料請求をすることも考えられます。また、婚約しているのに、彼が元妻と関係をもったということであれば、これは夫婦が浮気された場合と同様に、「浮気をしたことに対する慰謝料請求」が可能となります。
なので、今回のケースでは、まずは彼と元妻に対し、「あなたたちのやっていることは婚約破棄の原因となりうる行為である」ということを伝えてみましょう。言葉で話してもらちが明かない場合は、内容証明を送る方法もあります。
ふたりの関係を、もう少し強めの手段で終わらせたいと考える場合には、弁護士を立てて内容証明を送付や、弁護士と相手方との間で「もう連絡はとりません。会うこともしません。約束を破った場合には違約金を払います。」といったような合意書や覚書を作るということも考えられます。
彼があなたのことを本当に大切に思ってくれているのであれば、「元妻と会うことはやめてほしい。
婚約破棄ということにもなりかねない」という言葉に対し、真剣に耳を傾けてくれるはずです。なので、まずは、彼に対して「会うことはやめてほしい」と真剣なまなざしで申し入れてみましょう。それでもなお「会うのをやめない」というような彼であれば、残念なことではありますが、結婚自体考え直した方がいいかもしれません。そんな彼とは、結婚してもいずれ別れが来る可能性が高そうです。
一方で、彼が「もう会うことをやめる」と約束してくれたならば、彼を信じてみるのがよいでしょう。彼が「もう会わない」と言っているのに、元妻が彼の周辺をうろつくようであれば、これは「ストーカー」にも該当しえます。その場合は、ストーカー規制法に基づく対処も考えましょう。逆上して攻撃してくるような危険な元妻の場合は、警察による保護も必要になるかもしれませんが、そのような危険人物でないのであれば、初期の段階で鎮静化するはずです。
少なくとも、「これ以上つきまとうとストーカー規制法の規制対象になりますよ」と警察からひとこと言ってもらえれば、騒ぎが落ち着くことが多いでしょう。
いずれにせよ、彼に真剣に話をしてみて、彼が心を入れ替えてくれるとよいですね。元妻と会っているなんて許せないと怒り憤慨かもしれませんが、まずは、怒りを鎮めて冷静にお話合いをしてみるのはいかがでしょうか

アディーレ法律事務所篠田恵里香弁護士(東京弁護士会所属)
債務整理、交通事故被害、離婚問題、刑事事件など幅広い案件を扱うアディーレ法律事務所に所属する弁護士。男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた「ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法」(あさ出版)が発売中。また、公式ブログ「弁護士篠田恵里香の弁護道」も更新中。
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