あなたの職場にもいる?「ゆとり世代」の新入社員の扱いに困ったときの対処法
20150603
新入社員が入って早数カ月。打たれ弱いくせに自己中心的で、自主性も競争心もないなど、酷評されがちな「ゆとり世代」ですが、あるコツさえ知っていれば、うまく付き合い、戦力になってもらうこともできるんです。その秘けつを営業スキルアップコーチの安部宥志さんに聞きました。
●競争を知らない「ゆとり世代」には、独自のアプローチが必須
――「ゆとり世代」というと、今の20代くらいですよね。
「ゆとり教育の実施時期は学年や科目で少しずつ異なりますが、だいたい2002年度から10年ほど続きました。上は1987年度生まれ(現28歳)は中学3年生から、下は2003年度生まれ(現12歳)は小学1年生の1年間だけ、ゆとり教育を経験したことになります。
ゆとり教育をメインに受けたのは、今、20~25歳くらいの人たちでしょう。まさに今年の新入社員や、入社数年目で、そろそろ本格的な戦力になってほしいと期待されている世代です」(安部さん、以下同)
――安部さんが実際に接して感じる、いちばん大きな特徴はなんですか?
「いろいろありますが、すべての根源は“競争してこなかった”ことだと思います。
競争原理がないから必死に何かを考え抜くということをしないし、自主的に動くこともない。