審議入り間近な「カジノ法案」…知っておきたい目的や問題点とは?
①④については、提案側も、懸念を払しょくする政策を併せて立案する姿勢を見せています。
■経済効果は本当にあるのか?
経済効果は本当にあるのでしょうか。もちろんやってみなければわからない面は否定できません(これもギャンブル?)。法案が目指しているカジノとは、数多くのカジノが乱立するラスベガスやマカオなどのタイプではなく、ホテルや会議場、ショッピング施設など大型リゾート施設の一角に、少数のカジノを併設するシンガポール・タイプだとのことです。
しかし、そのような規模のカジノで、どれほどの雇用や売り上げが期待できるのでしょうか。「思いとしての期待」の方が、客観的に見た期待値を大きく超えていないかどうか、国会審議では明らかにしてもらいたいものです。
■日本の観光地像にマッチするのか?
「観光の国」として日本を立て直していこうという意図は、政府に言われるまでもなく、よく理解できます。観光という産業を通して、どこよりも地方に元気になってもらわなければ、国全体が沈んでしまうかもしれません。
しかし、この国は、世界から見てどんな観光地であってほしいと思われているのでしょうか。