一体いくら? 「訴訟にかかる費用」について弁護士が解説
*画像はイメージです:https://pixta.jp/ ■札束の部分は紙です。
千葉県議会では、AEDの活用促進に向けた条例が可決され、来年の4月から施行されることとなりました。この条例ではAEDを使用して救助を行ったにもかかわらず、訴訟を起こされた場合に費用を貸し付ける制度を盛り込んでいます。
「責任を問われたくない」と思っている県民の不安を解消するのが狙いで、AEDの利用をいかに促進するかが課題となっているようです。
では、実際に訴訟を起こされた場合、どれほどの金額を負担することになるのでしょうか。一般化して解説してみたいと思います。
■訴訟費用とは?
訴訟費用とは、訴訟について裁判所や紛争の当事者が支出した費用のうちで、民事訴訟費用等に関する法律で、これが民事訴訟等の費用ですと認められているものをいいます。
訴訟費用については、原則として、訴訟で負けた者が負担することになります。
そうはいっても、訴訟の結果が出るまでの間にも訴訟費用は必要となり出さなければ裁判を進めてもらえませんので、それまではいったん当事者の一方が支払い、訴訟の結果が出た後に負けた者から取り立てることになります。