くらし情報『年末年始に増える「餅窒息事故」 餅をついた人も責任があるって本当?』

年末年始に増える「餅窒息事故」 餅をついた人も責任があるって本当?

目次

・餅で死亡しても製造者は責任を負う
・自分たちでついた餅で事故が起きたら、餅をついた人は責任を負う場合がある
・刑事事件に発展する可能性は?
・こんにゃくゼリーと餅の、取り上げられ方の違いについて
年末年始に増える「餅窒息事故」 餅をついた人も責任があるって本当?

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

2016年も終わり、2017年を迎えましたね。正月太りという言葉がある通り、おせち料理やお雑煮などついつい食べてしまう方も多いのではないでしょうか。

そして、毎年この時期に耳にするニュースのひとつに「餅による窒息事故」があります。高齢の方だけではなく、若年の方も餅を喉に詰まらせてなくなっているようです。

同じく喉に詰まらせて亡くなられた方が頻発した食品では、こんにゃくゼリーが一時期メディアを賑わせました。こんにゃくゼリーでは製造者の責任を追及する報道がなされていましたが、餅についてはそのような報道は見かけない気がします。

餅を喉につまらせた場合でも、誰かが責任を負うのでしょうか。また、こんにゃくゼリーとの扱いの違いの原因はどこにあるのでしょうか。


今回は、星法律事務所の星正秀先生に、この点について伺ってみました。

■餅で死亡しても製造者は責任を負う

「ある製品を使用して事故が起こった場合に、その製品を作った者が負うとされる責任のことを、製造物責任と呼びます。少し細かく説明すると、第1義的には、餅を販売した小売店の不法行為責任あるいは債務不履行責任が問題となります。

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