納得いかないことも…スピード違反を取り締まる「ネズミ捕り」って法律的に問題ないの?
テレビでよく放送される警察の取り締まりなどをドキュメンタリー化した番組、『警察24時』。交通違反を検挙する模様が放送されており、高い人気があります。
観ている分には楽しいかもしれませんが、捕まるほうにしてみると納得のいかないことも多いのが現状です。スピード違反を取り締まるために目立たない場所に待機し、オーバーした瞬間に捕まえに行く。
通称「ネズミ捕り」を呼ばれるこの手法には、多くの人々が不満に感じているようです。これは違法ではないのでしょうか?
桜丘法律事務所の大窪和久弁護士にご意見をお伺いしました。
Q.スピード違反を取り締まる「ネズミ捕り」は法律的に問題ないのですか?
*画像はイメージです:https://pixta.jp/
A.現在の法令や裁判例をみるかぎり、基本的には問題ありません
「警察官がレーダーで車両の速度を測る速度違反取締については、任意捜査として必要性があるものであれば許容されます(刑事訴訟法197条1項本文)
オービスなど自動速度違反取締装置(道路を走行する車両の速度違反を取り締まる装置)で行う捜査については、写真撮影を伴うことから肖像権との関係でプライバシーの侵害ではないか問題となったことがあります。