「汚れがあった」「思ったより小さかった」どんな服なら返品可能?
洋服を買いに行って、急いでいたから試着もせずに購入したり、試着した際には気が付かなかった汚れや破損があったために、返品をしたい……という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
実際に試着が出来ないネットショッピングとは違って、試着をしなかったり、したのに気が付かなったのは自分ですから、仕方なく返品をせずにそのままにしている……といった方も多いかと思います。
そこで今回は、上記のような場合に返品が出来るのか解説していきたいと思います。民法上の原則と実際は異なる部分もありますので、そういった点についても触れていきます。
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■サイズミスの場合の民法上の原則
サイズミスの場合には、民法上の原則からすると、通常は返品できないと考えられます。
サイズというのは洋服を買う上での重要な要素になりますので、これを勘違いするケースは、民法上の「錯誤」(95条)というものに該当すると考えられます。
錯誤に該当する場合には原則的に契約は無効となりますが、錯誤に陥ったことに重大な過失があるといえる場合には、無効が主張できないという例外があります。